この記事では、「まさに」と「まさしく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「まさに」とは?
「まさに」の主な意味は2つあります。
ひとつは、ある事が正確に実際に起こった事柄であるのです。
本当にといった意味合いになります。
予想のことで説明をします。
予想とは、前もって見当をつけることです。
つまり、予想を出した時点では、そのことが事実になるかは、わかっていないということです。
ある人が「あのゲームは爆発的ヒットをする」と予想をしました。
しかし、他の人たちはそうは思っていません。
ゲームが発売されてみると、ある人が言った通りに爆発的なヒットになりました。
前もって見当をつけていたことが確かな事実となったのです。
このことを「予想がまさにあたる」といいます。
もう一つの意味は、実現や継続の時点を目立つように表現するさまです。
ちょうどといった意味になります。
たとえば、「まさに今」といった場合は、「今」を強調していて、本当に今この瞬間なのだといったことを表します。
「まさにベストシーズン」といった場合は、「ベストシーズン」を強調しています。
「まさに」の使い方
ある事が本当にその通りだという意味や、ちょうどという意味で使用をします。
「まさしく」とは?
事実と違うところがないという意味です。
声のことで説明をします。
道を歩いているときに知り合いのAさんの声がしました。
しかし、こんなところに知り合いがいるはずはないと思い、気にせずにいました。
すると、また同じ声がします。
この声は確かにAさんの声です。
よく周囲を見渡すとAさんの姿を発見しました。
あの声は「まさしくAさんの声」だったのです。
今度は真珠のことで説明をします。
目の前に真珠のようなものがあります。
真珠だと思うけれど、本当にそうなのかわかりません。
見た目が似ているだけかもしれないけれど、自分では真珠だと思っています。
これを鑑定してもらったところ、真珠だとわかりました。
「まさしく本物」だったのです。
「まさしく」の使い方
事実と違うところがないという意味で使用をします。
本当にといった意味です。
「まさに」と「まさしく」の違い
事実と違うところがないという意味が同じです。
この意味では、同じように使うことができます。
「まさに」は実現や継続の時点を目立たせる意味もありますが、この意味は「まさしく」にはありません。
「まさに」の例文
・『まさに欲しかったものだ』
・『今まさに戦っているところです』
・『まさにその世代』
・『まさに今が出荷のピーク』
「まさしく」の例文
・『まさしく昭和な感じ』
・『まさしく野球ファンならではの言葉だ』
・『まさしく歌詞の通りの出来事だ』
・『まさしくスター』
まとめ
事実と違うところがないという意味が同じで、同じような使い方がされています。
「まさに」には強調するさまの意味もありますが、この意味は「まさしく」にはない点が、2つの言葉の違いです。