「愛好」と「愛顧」の違いとは?分かりやすく解釈

「愛好」と「愛顧」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「愛好」「愛顧」の違いを分かりやすく説明していきます。

「愛好」とは?

「愛好」とは?

そのことが好きで、それをやって満足した気持ちになることです。

ただ好きというだけでなく、それをやって満足した気持ちになること、愉快になることまでも意味に含まれています。

アイドルのことが好きというのは、アイドルを使っているわけではないので、この言葉が意味するものではありません。

マウンテンバイクが好きな人のことで説明をします。

この人はマウンテンバイクが好きで、何台か自分で持っています。

休日になるとマウンテンバイクでサイクリングロードを走ったり、ときにはトレイルを走ったりもします。

走っているときは実に楽しいです。

そして、メンテナンスも欠かせません。

好きなことなので、メンテナンスも楽しいです。

この人はマウンテンバイクのことが好きで楽しんでいるといえます。

このさまが「愛好」で、こういった人のことは「愛好家」といいます。

「愛好」の使い方

あることが好きで、それをやって満足することを指して使用します。

好きで特定の音楽を聞いて楽しむ場合は「クラシック愛好家」「バロック音楽愛好家」などといいます。

「愛顧」とは?

「愛顧」とは?

ひいきにすること、目をかけることです。

ひいきにされる側が使う言葉です。

ひいきとは、気にいった人をとくに引き立てることを意味します。

目をかけて力添えすることです。

デパートのことで説明をします。

デパートが存続するためには、多くの客に来てもらい、商品を購入してもらうことが大切です。

客に気に入ってもらい、商品を購入するなどの力添えが必要なのです。

デパートは客に来てもらいたく思っています。

これからもひいきにしてくださいという意味を込めて「今後もご愛顧をお願いいたします」といったことを言う場合があります。

商品についてもいうことができます。

ロングセラー商品は、長い間にわたって人々が購入してくれたからこそ、今も販売されています。

ひいきにしてくれる人がいるのです。

ひいきにしている側ではなく、されている側からすると、この言葉が意味するものになります。

「愛顧」の使い方

商品や店が使うことが多いです。

感謝の気持ちを述べるとき、これからもひいきにしてもらいたいときなどに使われています。

人を引き立てることには使用しません。

人間や動物には使わない言葉です。

「愛好」と「愛顧」の違い

「愛好」と「愛顧」の違い

どちらの言葉にも、好む、いつくしむという意味を持つ漢字である「愛」が使用されており、この点が似ていますが意味は異なります。

「愛好」は好きで楽しむことです。

「愛顧」はひいきにすることです。

好きである、楽しむといった意味は含まれていません。

「愛好」の例文

「愛好」の例文

・『文鳥の愛好家』
・『カメラの愛好家』

「愛顧」の例文

「愛顧」の例文

・『日頃の感謝を込めてご愛顧キャンペーンを実施』
・『ご愛顧ありがとうございます』

まとめ

まとめ

「愛」という漢字を使用している点が似ていますが、意味は異なります。