この記事では、「衆議院」と「自民党」の違いを分かりやすく説明していきます。
「衆議院」とは?
「衆議院」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「衆議院」は「しゅうぎいん」と読みます。
「衆議院」は、「日本国憲法のもとで、参議院とともに、国会を構成する両院の一つ」という意味があります。
日本の国会には「衆議院」と「参議院(さんぎいん)」という両院があります。
また「衆議院」は、「総選挙で選出された、国民を代表する議員で組織される」という意味があります。
衆議院選挙が行われ、国民が投票して、当選した人が集まって、「衆議院」を組織します。
「参議院」と比較した場合、「解散」があるという違いがあります。
「衆議院」は任期途中でも、国会が解散した場合は任が解かれてしまいます。
また「衆議院」は、法律の再議決や予算の先議、議決、条約の承認などについて、有利な立場になります。
このように、「衆議院」は、国会を構成する両院の一つで、実質的に国の法律、予算などを決める権限を持った、衆議院議員の集まりのことを指します。
「自民党」とは?
「自民党」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「自民党」は「じみんとう」と読みます。
「自民党」は「自由民主党(じゆうみんしゅとう)」を略したものです。
1955年に「自由党」と「日本民主党」が合同し、結成した政党です。
それ以降、日本において長く政権を担当しています。
2009年に、総選挙によって「民主党」に大敗し、下野した経験がありますが、2012年には政権を奪還しています。
これ以降は「公明党(こうめいとう)」と連立しています。
「自民党」は「保守政党(ほしゅせいとう)」で、変革より、伝統的な価値や秩序を重視しています。
ただし、「自民党」は伝統的な価値や秩序を、第二次世界大戦以前の日本に置いている場合があり、現在の日本国憲法を改憲したいという気持ちを持っています。
2021年に総裁が菅義偉から、岸田文雄に代わっています。
「衆議院」と「自民党」の違い
「衆議院」と「自民党」の違いを、分かりやすく解説します。
「衆議院」は、「日本国憲法のもとで、参議院とともに、国会を構成する両院の一つ」という意味があります。
一方「自民党」は、「1955年に自由党と日本民主党が合同し、結成した政党」を意味します。
このように、「衆議院」が国会を構成する両院の一つなのに対して、「自民党」は、政党の一つを意味します。
2021年現在では「自民党」は衆議院議員の過半数を占めているため、連立する「公明党」とともに、「与党」となっています。
このように、「自民党」は「衆議院」において過半数を占めているものの、「自民党」と「衆議院」は、まるで違う意味を持つということが分かりました。
まとめ
「衆議院」と「自民党」の違いについて見てきました。
2つの言葉は、まるで違う意味を持つ言葉です。
2つの言葉の違いを知り、きちんと使い分けることができるようにしましょう。