この記事では、「造形粘土」と「樹脂粘土」の違いを分かりやすく説明していきます。
「造形粘土」とは?
造形用に使う粘土を幅広く指す言葉で、紙粘土、石粉粘土、樹脂粘土、広い範囲で言えば粘土状のパテであるエポキシパテも含まれます、紙粘土や石粉粘土は比較的軽く、低価格であることもメリットで大まかな造形を行うのに向いた素材であると言えます。
ただし紙粘土、石粉粘土であればフィギュアの顔をつくる場合一定のサイズを超えていないともずかしいと言えるでしょう。
一方エポキシパテやは価格が高いものの細かい作業に向いているものが多く、フィギュアの顔、洋服の模様などの作成に向いています。
樹脂粘土は伸びと弾力がある素材のため髪の毛や花びらなどの作成に向いていると言えます。
また、樹脂粘土は非常に多彩な色が用意されている銘柄もあります。
紙粘土と石粉粘土の色が白いものであれば絵の具を混ぜて使うことも可能です。
また、紙粘土と石粉粘土は放置していれば硬化するという点がメリットとも言えます。
「樹脂粘土」とは?
乾燥すると強度が出る粘土、オーブンで焼くことによって硬化させることが出来る造形用の粘土、エポキシパテを指す言葉で、硬化前は粘土状で造形ができ、硬化後はカッターナイフやヤスリなどで仕上げると言った作業はある程度共通しており、銘柄として樹脂粘土は比較的低価格、エポキシパテとオーブンで焼くことによって硬化させることが出来るスカルピーという樹脂粘土は比較的高価格となっており、重量も銘柄としての樹脂粘土よりも高くなっています。
とくにスカルピーはプロ仕様と言った趣きが強くフィギュアの原型製作にも威力を発揮します。
エポキシパテとスカルピーは基本的には着色できず、完成品を塗装するという工程が発生する点がデメリットとなる場合もあります。
透明感のある樹脂粘土などもありますが、こちらも樹脂粘土に近いものと言えます。
なお、樹脂粘土に関しては接着はエポキシ系接着剤や瞬間接着剤など溶かすタイプではない接着剤を使う必要があります。
「造形粘土」と「樹脂粘土」の違い
「造形粘土」と「樹脂粘土」の違いを、分かりやすく解説します。
造形粘土は樹脂粘土も含む造形のためにある粘土で、軽量な紙粘土や石粉粘土、オーブンで硬化させるスカルピーや二種類の粘土を混ぜるエポキシパテなども含まれます。
「樹脂粘土」は樹脂を使った粘土全般と言える言葉ですが、銘柄として石粉粘土程度の価格のものも有り、自然乾燥ができ、伸びと弾力があることがメリットです。
細かい作業にはエポキシパテやスカルピーが向いています。
まとめ
「造形粘土」は造形に使う粘土全般を指し、「樹脂粘土」は樹脂を使用した粘土全般を指すため、言葉としては造形粘土のほうが広い意味合いとなっています。
ただし、樹脂粘土は紙粘土などのように粘土の種類として存在しており、透明感のあるもの、伸びがあるものなど様々なものがあります。