この記事では、「団扇」と「扇子」の違いを分かりやすく説明していきます。
「団扇」とは?
「団扇」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「団扇」は「うちわ」と読みます。
「団扇」は「あおいで風を起こす道具」を意味します。
通常は、細く削ったたけの骨に、紙を円形に貼って作ります。
このような昔ながらの「団扇」は最近ではあまり見かけなくなり、プラスチックの骨に紙を貼ったものが一般的になっています。
「団扇」は主に夏に使われ、浴衣を着た人などが、手に「団扇」を持ち、あおいで風を起こします。
また、焼き鳥屋など、炭火を起こす必要がある場面で、「団扇」が使われることも多く、火種を「団扇」であおぎ、大きくすることがあります。
夏の時期に、企業が、企業名入りの「団扇」を作ることがあり、道行く人に配ることで、宣伝活動をします。
また、「団扇」の仲間に「軍配団扇(ぐんばいうちわ)」があります。
大相撲を見ていると、行司が「軍配団扇」を持って、両力士の立ち合いや、勝負の判定について指示している姿を見ることができます。
「扇子」とは?
「扇子」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「扇子」は「せんす」と読みます。
「扇子」は、「あおいで風を起こす道具」を意味します。
古くは「扇(おうぎ)」と呼ぶのが一般的でした。
「扇子」は、数本から数十本の細長い竹や木でできた骨を、「要(かなめ)」と呼ばれる一点で固定します。
使うときは開き、使わないときは閉じることができます。
使うときは「団扇」と同じような大きさになり、閉じるととてもコンパクトになるため、持ち運びが容易です。
夏場に「扇子」を持ち、あおぐことで涼む人も少なくありません。
また、落語家が「扇子」を巧みに使い、様々な物に見立てることがあります。
同じように能や狂言、歌舞伎においても、「扇子」は小道具として使われています。
さらに笑うときに歯が見えないよう、口の前に「扇子」を置き、口を隠すという礼儀作法としての使い道もあります。
「団扇」と「扇子」の違い
「団扇」と「扇子」の違いを、分かりやすく解説します。
「団扇」も「扇子」も、「あおいで風を起こす道具」を意味します。
ただし、形状には違いがあり、「団扇」が折りたたむことができないのに対して、「扇子」は折りたたむことができるという大きな違いがあります。
また、「団扇」も「扇子」も、夏の暑い時期に涼を取るために使われるという興津店があります。
しかし、「団扇」は、火をおこすための道具などとして使われることがあるのに対して、「扇子」は落語や歌舞伎などの伝統芸能の場で使われることがあるという、使い道の違いがあります。
まとめ
「団扇」と「扇子」の違いについて見てきました。
あおいで涼をとるという共通の使い方がありますが、違う点もたくさんあることが分かりました。
「団扇」と「扇子」を混同せず、必要なものを手に入れられるようにしましょう。