病に係ることを意味する「病気平癒」と「無病息災」には、どのような違いがあるのか。
この記事では、「病気平癒」と「無病息災」の違いを分かりやすく説明していきます。
「病気平癒」とは?
「病気平癒」とは、病気が早く完治し、身も心も健康になること意味する言葉です。
読み方は「びょうきへいゆ」です。
単なる風邪やケガなどといったものではなく、完治することが難しいと思われる病気に対し用いられることが多く、内科的でも外科的でも、また、精神的でも病気の内容は問いません。
とにかく、早く完治して元気になることを意味する際に「病気平癒」が用いられます。
難しい病気と闘っている人やなかなか思い通りに完治しないケガと戦っている人などのために、家族や本人が神社に「病気平癒」のお参りを行います。
「病気平癒」の使い方
「病気平癒の祈願」や「病気平癒のお守り」といった言葉があります。
「無病息災」とは?
「無病息災」とは、病気などせず、健康であることを意味する言葉です。
読み方は「むびょうそくさい」です。
一般的に「病気などせず元気に過ごせますように」といった願いを込めて神社で祈祷を行う際に「無病息災」という言葉を用いるほか、年賀状の一文や長寿のお祝い、子供の健康を願う際にも「無病息災」という言葉が用いられます。
「無病息災」の使い方
「無病息災の祈祷」や「無病息災のお守り」といった言葉があります。
「病気平癒」と「無病息災」の違い
「病気平癒」は、病気などになった際、早く完治することを願うものであり、「無病息災」は、これからも健康で過ごすことができるようにと願うものとなります。
「病気平癒」は、今現在、病気などに苦しんでいる際に回復を祈るものとなり、「無病息災」は、今現在、病気などは患っていません。
この、今現在の状態の違いが「病気平癒」と「無病息災」の違いとなり、それに伴い、完治を願うのか、健康が続くことを願うのか、といった違いとなります。
「病気平癒」の例文
・『父の病状が思い通りに改善されないため、病気平癒のお参りに行ってきました』
・『娘が買ってきてくれた病気平癒のお守りを握りしめ、辛い治療に取り組んでいます』
・『祖母のために病気平癒のお守りを購入しました』
・『孫からもらった病気平癒のお守りを入院中、肌身離さず持っていたおかげで無事に完治することができました』
「無病息災」の例文
・『我が家では、毎年、初詣では無病息災を祈っています』
・『祖母に長寿のお祝いとして、有名な神社で購入した無病息災のお守りを渡しました』
・『子供たちには、なんといっても無病息災で過ごしてほしいと願います』
・『無病息災をお祈り申し上げます』
まとめ
同じ病に関する言葉でも、今現在、病気などを患っている場合は「病気平癒」。
今現在、健康で今後も健康が続くことを願う際には「無病息災」といった違いとなります。