この記事では、「忘れられない人」と「好きな人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「忘れられない人」とは?
記憶からなくすことができない人のことです。
忘れるには、記憶からなくなる、覚えていたことを意識にのぼらせることができないという意味があります。
「られない」はできないという意味です。
「人」は人間を指しています。
こういったことから「忘れられない人」とは、記憶からなくすことができない人という意味になります。
どうして記憶からなくならないのかは、いろいろと理由があります。
たとえば、その人にあまりにも強烈な印象を持ったからです。
ある人は、髪の毛が真っ赤で逆立っていて、服装は奇抜です。
周囲の人たちから明らかに浮いています。
他とは違うものは記憶に残りやすく、忘れられなくなることがあります。
また、特別な好意を寄せていて、記憶からなくならないこともあります。
初恋の人は特にそうでしょう。
よい思い出や悲しい思い出などがその人とともに記憶にあり、なかなかその記憶がなくなりません。
「忘れられない人」の使い方
記憶からなくならない人という意味で使用をします。
父や母のことは記憶からなくならないでしょうが、こういった人には使用せず、特別な感情がある人を指して使うことが多いです。
「好きな人」とは?
心をひかれる人のことです。
関心を向けている人を意味します。
必ずしも恋愛感情のことではありません。
たとえば、小さな子どもは「ママのことが好き」などいうことがあり、この子にとってはママが「好きな人」です。
この感情は恋愛感情ではなく、好ましい思いを持っている、関心を向けているといった意味になります。
なぜ関心を向けるようになったのかは、意味に含まれていません。
人それぞれ理由はさまざまで、優しいから、かっこいいから、かわいいから、声が好ましいから、身長が高いからなど、いろいろです。
「好きな人」の使い方
心をひかれる人のことを指して使用をします。
「忘れられない人」と「好きな人」の違い
「忘れられない人」は記憶からなくならない人のことで、関心を向けているとは限りません。
心をひかれるため忘れられないのではなく、強烈な印象があって忘れられないこともあります。
「好きな人」は心をひかれる人のことです。
忘れることができるか、できないかは関係ありません。
「忘れられない人」の例文
・『忘れられない人は誰ですか』
・『忘れられない人に出会ってしまった』
・『何十年経っても忘れられない人』
・『忘れられない人との思い出』
「好きな人」の例文
・『好きな人に手紙を書く』
・『好きな人に声をかける』
・『遠くから好きな人を眺める』
・『好きな人があいさつをしてくれた』
まとめ
特別な感情を持っている人を指して使われることがある2つの言葉ですが、一方は記憶から消えない人のこと、もう一方は心をひかれる人のことで、意味合いが異なります。