この記事では、「嘘」と「偽り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「嘘」とは?
「嘘」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「嘘」は「うそ」と読みます。
「嘘」は「事実でないこと。
また人をだますために言う、事実とは違う言葉」という意味があります。
まるで事実ではないことは「嘘」と言います。
例えば、晴れているのに、雨が降っているという場合「嘘」となります。
また、人をだますために事実ではないことを言う場合も「嘘」になります。
例えば、恋敵を恋愛戦線から外すため、事実でない恋敵の悪癖などを好きな人に伝える時、「恋敵の評価を下げるため、好きな人に嘘をつく」という文章にできます。
次に「嘘」には「正しくないこと。
誤り」という意味があります。
間違った字を書いてしまった時、「嘘の字を書いてしまった」と表現できます。
さらに「嘘」には「適切でないこと。
望ましくないこと」という意味があります。
例えば、あきらめるのが望ましくないという場面で、「ここであきらめるのは、嘘だ」などと言うかもしれません。
「偽り」とは?
「偽り」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「偽り」は「いつわり」と読みます。
「偽り」は「いつわること。
事実でないこと」という意味があります。
例えば、本当は好きではない人と、恋愛関係のふりをしていることに気づいた時、「これは偽りの嘘だ」などと言うかもしれません。
また、誰かの言葉には、意識的に事実でない言葉が多いと感じられる場合、「彼の言動は、偽りだらけだ」などと言い表せるかもしれません。
さらに、楽しくなかった青春時代だったのに、そう思うのはつらいため、楽しい青春時代だったと記憶を上書きするような場合は、「偽りの青春の記憶」と呼べるかもしれません。
自分の住んでいる世界に、事実でないことが多すぎる場合は、「私は偽りの世界にいるようだ」などと感じるかもしれません。
「嘘」と「偽り」の違い
「嘘」と「偽り」の違いを、分かりやすく解説します。
「嘘」は「事実でないこと。
また人をだますために言う、事実とは違う言葉」という意味があります。
一方で、「偽り」は「いつわること。
事実でないこと」という意味があります。
「嘘」と「偽り」は「嘘偽り(うそいつわり)」と一つの言葉にされるほど、似た意味を持つ言葉になります。
ただし、「嘘」がとっさに出る傾向が強いのに対して、「偽り」の方が、より意識的、作為的な傾向があります。
また「偽り」は改まった言い方なので、「嘘ばかりつく人」よりも「偽りばかりの人」という方が、改まった雰囲気が出ます。
さらに「嘘」には「嘘も方便」「嘘から出た実」などの慣用句が多いという違いもあります。
まとめ
「嘘」と「偽り」の違いについて見てきました。
2つの言葉はよく似ていますが、違う意味もあります。
2つの言葉の意味と違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。