この記事では、「東本願寺」と「西本願寺」の違いを分かりやすく説明していきます。
「東本願寺」とは?
「東本願寺」とは、京都府の京都市下京区に存在する浄土真宗大谷派の本山となるお寺です。
正式名称は「真宗本廟」(しんしゅうほんびょう」と言いますが、一般的には「東本願寺」と呼ばれています。
その理由は、後述する「西本願寺」と区別する為で、元は「本願寺」と名称で創設され、「西本願寺」との分裂後は「大谷本願寺」という通称でも呼ばれていました。
その「西本願寺」より東に位置していることから、現在では「東本願寺」という名称で親しまれています。
「西本願寺」とは?
この「西本願寺」も、京都市下京区に位置する浄土真宗本願寺派の本山寺院で、大元は先の「西本願寺」と同じ「本願寺」です。
これが2つに分裂し、現在のような「東本願寺」と「西本願寺」となりました。
「東本願寺」に対して西にあることでこの名前で呼ばれており、正式名称は現在でも「本願寺」となっています。
その為、こちらが元の本願寺の正当な後継寺院だという見方がありますが、それについては諸説ある為、定かではありません。
同じ浄土真宗という宗派の寺院ながら、「東本願寺」は大谷派、「西本願寺」は本願寺派という違いがあり、対立をしているという訳でもありませんが、別の寺院という扱いです。
「東本願寺」と「西本願寺」の違い
このように、「東本願寺」と「西本願寺」は、共に阿弥陀如来を本尊とする同じ浄土真宗の寺院ですが別物となっています。
京都駅に近い方が「東本願寺」で、国道1号線(堀川通り)を挟んでそのすぐ西に存在するのが「西本願寺」なので、観光では一緒に訪問することができます。
まとめ
「東本願寺」と「西本願寺」は、このように違います。
単に「本願寺」と言った場合には「西本願寺」のことを指しますが、あまりそのようには呼ばず、「東本願寺」、「西本願寺」と呼ぶのが一般的です。