この記事では、「建て替え」と「新築」の違いを分かりやすく説明していきます。
「建て替え」とは?
すでに建てられている住宅を壊し・撤去してから、新しい家を建てることです。
何もないところに建てることではありません。
住宅には寿命があります。
寿命を迎えると住宅のあちこちに不具合が出てきて、生活が不便になります。
たとえば、水道のもれ、雨漏り、床や壁のひび割れ、排水溝のつまりなどです。
一部分だけを替えることはリフォームといいます。
不具合のある個所が少しなら、一部分だけを替えることで対処できるかもしれませんが、住宅のあちこちに不具合がある場合、一度住宅を壊してすべてを替えてしまった方が、費用が安くなることがあります。
住宅を壊して撤去するためには解体費が必要です。
そして、新しい住宅を建てている間に住む場所を探し、引越しをする必要もあります。
別の場所に暮らす際と、新しい住宅で暮らす際、2回引越しをすることになります。
新しい住宅を建てる際には、再度土地を購入する必要はありません。
「建て替え」の使い方
すでに建てられている住宅を壊してから、新しい住宅を建てることを指して使用する言葉です。
「新築」とは?
新しく建物を建てること、また新しく建てられた建物のことです。
新しいとはこの場合、建物ができてから1年で、誰も入居していない状態を指します。
建物ができてから1年以上経っていたり、誰かが1度でも入居していたりすると、「新築」ではなくなります。
たった1日でも入居していたら「新築」ではないです。
つまり、誰も一度も入居したことがなく、かつ建物がでいてから1年以内のものが、この言葉が意味するものなのです。
誰も入っていないので非常に整えられた状態になっています。
壁にシミがない、床に傷がない、シンクに水垢がついていないといった状態です。
近年建てられる新しいものは設備が充実していることもあります。
しかし、新しいものほど費用が高いです。
また、建材に使用されている化学物質の影響で、シックハウス症候群による反応がでる心配があります。
「新築」の使い方
新しく建てられた建物や、建物を新しく建てることを指して使用する言葉です。
「建て替え」と「新築」の違い
前者は一度住宅を壊して、それから新しい住宅を建てることです。
後者は、一度壊してという意味は含まれていません。
一度壊して建てられたものも、建ってから1年以内で誰も入居していなければ、この言葉が指すものです。
「建て替え」の例文
・『建て替え費用を貯金している』
・『建て替えを考えている』
・『建て替えをした』
・『建て替えを業者に依頼する』
「新築」の例文
・『新築物件を探している』
・『新築に入居する』
・『新築でなくてもいいと思う』
・『新築を勧められた』
まとめ
一方にはすでに建てられている建物を壊してという意味が含まれており、もう一方にはその意味が含まれていない点に違いがあります。