「学生」と「生徒」は、一見同様の意味にしか見えませんが、厳密には明確な使い分けがあります。
「学生」とは?
「学生」は、何らかの学校と呼ばれる教育機関に通っている(まだ就職していない)人のことを指して広く使える言葉です。
しかし、厳密には「大学生」と「大学院生」のことを指して使う言葉となっていることはあまり知られていないでしょう。
ただし、中学生や高校生に対して使ったとしても間違いという訳ではなく、先のように広い解釈で使われている言葉で、各種の専門学校に通っていても、この「学生」と呼ぶことがほとんどです。
交通機関などのいわゆる「学割」でも、中学生や高校生、専門学校生も対象となっており、一般的な使い方ではそれらも含むと考えて構いませんが、文部科学省による厳密な規定では、「大学生」と「大学院生」のことだけの表現となっています。
「生徒」とは?
「生徒」は、一般的に「学生」と表現される対象のうち、本来の意味でそれとなる「大学生」と「大学院生」を除いた存在に対して使います。
つまり、中学生や高校生、専門学校生が該当する表現で、これも文部科学省による規定によるものです。
この区別が分かりやすいのは、各学校が発行する身分証明書で、中学や高校のものは「生徒手帳」なのに対し、大学では「学生証」となっています。
ですが、前述のように、このような明確な区別は世間的にはあまり必要なく、まとめて「学生」と呼んでしまっているのが実情です。
「学生」と「生徒」の違い
「学生」は、実際には実際には「生徒」も含んで広く使える表現ですが、「生徒」となると、法的な規定の通り、中学生や高校生のこととして使う場合がほとんどだと考えていいでしょう。
一般的な表現としては、無理に「生徒」と区別せず、「学生」で一緒くたに表現して構いません。
まとめ
「学生」と「生徒」には、このような違いがあります。
あくまで法的な使い分けなので、普段はそれほど意識する必要はないでしょう。