「短慮」と「浅薄」の違いとは?分かりやすく解釈

「短慮」と「浅薄」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「短慮」「浅薄」の違いを分かりやすく説明していきます。

「短慮」とは?

「短慮」とは?

「短慮」には2つの意味があります。

ひとつは、考えや見識が深くない、足りないです。

知識や見識についての言葉です。

公の場で女性を低くみるような発言をした人がいたとします。

体つきに違いがあるため、体力的には違いがあるでしょうが、女性だから劣っている、男性だから優れているということはありません。

男女差別をなくそうという動きは世界的に出てきています。

それにもかかわらず、女性を低くみるような発言をするのは、世間の動きや考えなどに対しての知識や見識が浅いといえるでしょう。

今度は遺産のことで説明をします。

父は大きなビルを持っています。

この父がなくなり、2人の兄弟で遺産を分けることになりました。

ビルはどうしようかということになり、自分たちは使わないから壊してしまおうということになりました。

実はこのビルは非常に価値のあるもので、貸し出したり売ったりすれば、大きな金額を手に入れることができていたのです。

父が持っていたビルについての知識が足りなかったために、もったいないことをしてしまいました。

「短慮」なために起こってしまったことです。

もう一つの意味は、気の短いことです。

先を急いで落ち着いていないさまを意味します。

じっとしていることができず、長時間待つことができないといったことです。

「短慮」の使い方

物事の本質を捉える判断力や、ある事柄について知っていることが浅いこと、足りないことという意味で使用をします。

「浅薄」とは?

「浅薄」とは?

考えや見識が深くないこと、またそのさまです。

知識や見識についての言葉です。

捨て犬を拾うことで説明をします。

動物が好きな人は、捨て犬を見るとかわいそうに、飼ってあげたいなどと思うことがあるでしょう。

しかし、動物はおもちゃではありません。

おもちゃならいらなくなったら捨てられますが、犬は命あるものなので捨てることはできません。

飼うとなったら、毎日散歩に連れていく必要があり、定期的に動物病院に連れていく必要もあります。

犬も歳をとるので、高齢になったら介護が必要かもしれません。

こういった知識を持っておらず、特に考えもせずに捨て犬を拾うのは「浅薄」といえるでしょう。

「浅薄」の使い方

物事の本質を捉える判断力や、ある事柄について知っていることが浅いこと、足りないことという意味で使用をします。

「短慮」と「浅薄」の違い

「短慮」と「浅薄」の違い

どちらの言葉も、知識や見識が深くない、足りないという意味を持っており、大きな違いはありません。

「短慮」には気の短いことをいう意味もあります。

せっかちなさまをいいます。

「短慮」の例文

「短慮」の例文

・『短慮な行動』

「浅薄」の例文

「浅薄」の例文

・『浅薄な思いつき』

まとめ

まとめ

2つの言葉は、物事の本質を捉える判断力や、物事について知っていることが浅いという意味を持っており、意味に大きな違いはありません。