この「学部」と「学科」は、共に大学で使われる言葉です。
「学部」とは?
「学部」は、大学で学ぶ内容の分野別に分けられており、文学部であれば国語や文学についての勉学が主となり、工学部なら主に機械やコンピューターについて勉学することになります。
どの学部も大きく分けると「文系」、「理系」のどちらかと表現されることになり、先の文学部は文系、工学部は理系という区分です。
ただし、運動系の学部は例外となり、美術大学や音楽大学といった専門の内容を学ぶ大学もそのような区分とは別になります。
大学への入学時には、この「学部」別に募集している場合と、以下で紹介する「学科」まで含んだ募集になっている場合に分かれており、前者では入学後に「学科」を選択することになります(成績などによって、必ずしも好きな学科が選択できるとは限りません)。
「学科」とは?
「学科」とは、「学部」の中に位置する細かい専門別の勉学内容、及び組織としての単位(いわゆる教室分けだと考えてください)で、大学の卒業時にはその「学科学部」という表記で正式な学歴となります。
例えば、経済学部の中に経済学科と経営学科があるという形で、それぞれ経済学部経済学科、経済学部経営学科のように表現されます。
学部だけで入学した場合には、2年生になる時にこの学部の選択を行うことがほとんどですが、先のように、好きな学科が選択できるとは限らず、人気のある学科は成績順になると考えていいでしょう。
「学部」と「学科」の違い
この2つの違いは、「学部」がその大学内においての大きな専門分野別で、そこからいくつかのより専門性の高い「学科」に枝分けれすると考えると分かりやすいと思います。
まとめ
「学部」と「学科」は、このように意味が異なる言葉です。
学部によっては1つしか「学科」がない場合もあり、その場合はそこまで無理に表現しない(する必要がない)こともあります。