「近代五種競技」と「十種競技」の違いとは?分かりやすく解釈

「近代五種競技」と「十種競技」の違いスポーツ

「近代五種競技」「十種競技」は、共にいくつかの種目の合計で争うスポーツ競技ですが、色々な違いがあります。

「近代五種競技」とは?

「近代五種競技」とは?

「近代五種競技」とは、水泳、フェンシング、馬術、射撃&競走の5つの種目の合計で順位を決める競技です。

馬術までの種目の記録を点数化し、それによって最終種目になる射撃&競走のスタート順位とタイム差が異なるという形で行われます。

各種目の内容ですが、水泳は200メートルの自由形、フェンシングはエペスタイルの総当り戦、馬術は障害飛越競技(競技馬は用意された中からの抽選です)となっており、これらの記録により、最後の射撃&競走にタイム差を設けて各選手がスタートします。

その射撃&競走は、10メートルおきに射撃を行いながら(各ポイントで一定数命中すると次に進める形式です)の競走となり、最初にゴールした選手が優勝となります。

夏季五輪にも採用されており、1912年のストックホルム大会から毎回開催されています(女子は2000年のシドニーオリンピックからです)。

男女ともに参加が可能で、別々の開催になります。

「十種競技」とは?

「十種競技」とは?

「十種競技」は、陸上競技の規定の10種目で、それぞれの記録を点数化した合計によって争います。

競技のシステムとして「近代五種競技」とは違い、最終種目で最初にゴールした選手が優勝という訳ではなく、そこまでに点数的なリードがあれば、そこでの順位やタイムが悪くても優勝となるという違いがあります。

原則的に2日に分けて行われ、行われる種目は、1日目は100m走、走り幅跳び、砲丸投げ、走高跳び、400m走、2日目は110mハードル、円盤投げ、棒高跳び、やり投げ、1500m走となっています。

選手によって得意種目が異なる為、途中経過で負けている選手が次の種目で逆転、またはその反対といったことが種目ごとに頻繁に起こるので、それが見ている側にとってとても面白い競技だと言っていいでしょう。

こちらも夏季五輪に採用されていますが、男子のみの競技となっており、女子は種目が異なる「七種競技」として開催されます(こちらは100mハードル、走高跳び、砲丸投げ、200m走、走幅跳び、やり投げ、800m走です)。

まとめ

まとめ

「近代五種競技」「十種競技」はこのように違い、「十種競技」は優勝した選手を「キング・オブ・アスリート」と呼んで称えることでも有名です。