みなさんは「いとけない」と「あどけない」という言葉がどのような意味があるかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「いとけない」と「あどけない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いとけない」とは?
「いとけない」は「稚い」「幼い」などで漢字表記されます。
「幼い」は一般的に「おさない」という読み方になりますが、古い表現で「いとけない」と読むことができます。
この「いとけない」は「年が小さい」、あるいいは「あどけない」という意味で「年齢が若く無邪気で可愛い」という意味合いで使われています。
「あどけない」とは?
「あどけない」は「子供の態度や様子などが無心で愛らしく無邪気でさま」、あるいは「することが幼い」「悪気がない」などの意味がある言葉です。
「いとけない」と「あどけない」の違い
ここで「いとけない」と「あどけない」の違いを見て行きましょう。
どのような違いがあるのでしょうか?前述の通り「いとけない」は「年齢が若く無邪気で可愛い」という意味で、「あどけない」は「子供の態度や様子などが無心で愛らしく無邪気でさま」という解釈でした。
2つの言葉は幼い子供に対して使う点で共通していますが、「あどけない」は子供の仕草や言動などに関して使われる言葉ですが、「いとけない」は意味合いが広く「対象が幼い子供であること」そのものを表現する時にも使います。
「いとけない」の例文
では、ここで「いとけない」の例文について見て行くことにしましょう。
具体的には以下のようなものが挙げられます。
・『あの子は本当にいとけないなよな。接していると僕の方が心が洗われるようだ。とてもいい子だね』
・『どうして私の姪っ子はあんなにいとけないなんだろう、従弟というのに息子はそんなに思わないんだけどな』
「いとけない」という言葉を耳にすることが少ないかもしれません。
そのために人によってはここで挙げた例文が目新しく感じるかもしれません。
「あどけない」の例文
次に「あどけない」の例文を見て行くことにしましょう。
以下のような文章があります。
・『お隣の子は仕草があどけなくて、本当にかわいいのよね。もう心が癒されるのよね』
・『いつまで経ってもあどけない性格がいいんだよね。でも、もう高校生になるんだから、少しは落ち着いて欲しいもんだけどな』
「あどけない」という言葉は「無邪気なさま」という解釈の他に「することが幼い」という意味もあります。
そのためにあまり良くない意味で使われていることもあります。
まとめ
ここまで「いとけない」と「あどけない」の意味や違いを見てきました。
この2つの言葉のうち、「いとけない」は最近のコミュニケーションの中で使う人がそんなに多くはないのではないでしょうか?それだけにこれらの言葉の意味の違いを正しく理解して正しく使い分けることができるようにしておきましょう。
「あどけない」も使い方によっては悪い意味で解釈されてしまうこともあるので、注意も必要です。