同じ読み方な上に、パッと見ただけでは同じ漢字だとも思ってしまう「異議」と「異義」。
この記事では、「異議」と「異義」の違いを分かりやすく説明していきます。
「異議」とは?
ある一つの意見に対し、反対だということや不服だということを「異議」と言います。
一般的には、日常生活で用いられるような言葉ではなく法律用語として用いられ、反対や不服だということを相手に伝える際に「異議」を使用します。
そのため、日常会話で使用されるような言葉に置き換えた場合、「異議」は、「反論」や「抗議」、「異論」、「不一致」、「異説」などということになります。
「異議」の使い方
法律用語として用いられることが多い「異議」は、「異議申し立て」や「異議あり・なし」、「異議の取り下げ」、「異議を唱える」などといった形で法の場で用いられます。
「異義」とは?
異なった意味のことを「異義」と言います。
「異義」単体の言葉としては、あまり用いられることはありませんが、「同音異義語」という言葉では、日常的によく用いられる言葉となります。
このような意味から、異なった意味となる「異義」の対義語は、同じ意味を意味する「同義」となります。
「異義」の使い方
「異義」の最もポピュラーな使い方は「同音異義語」です。
同じような意味を持つ言葉として、「同訓異義語」という言葉もあります。
それ以外、あまり、「異義」単体では耳にすることはありません。
「異議」と「異義」の違い
「異議」は、あることに対し反対だと主張する際や不服だと主張する際に用いられる言葉となります。
それに対し、「異義」は、異なった意味という意味を持ちます。
まさに、この「異議」と「異義」には、「異義」の言葉が含まれる「同音異義語」の関係があります。
同じ「いぎ」という読み方でも、一つの漢字が異なるだけで違った意味を持つ言葉となるため、注意しなければなりません。
「異議」の例文
・『今のジャッジは、アウトではなくセーフだったのではないかと審判に異議を唱えました』
・『裁判のシーンで主人公の弁護士が「異議あり」と言ってから話し出すシーンが大好きです』
・『出席者から異議が出ることもなく、スムーズに今回の議題は決定しました』
・『同僚が不当解雇されたことに対し、異議申し立てを社員一同で行うことになりました』
「異義」の例文
・『受験に同音異義語がよく出題されるということで、親子で一緒に覚えた経験があります』
・『手書きではなく、パソコンやスマホばかりの現代では、同音異義語の文字入力が多くなってしまいます』
・『語彙を増やす際には、同音異義語を調べるといいですよ』
・『同音異義語の変換ミスには、ご注意ください』
まとめ
異常、「異議」と「異義」は、まさに、「同音異義語」の関係です。
パソコンやスマホなどで変換する際、ミスが起こりやすい漢字となるため、必ず確認する必要がある言葉の一例となります。