この記事では、「回収」と「収集」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た印象の2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「回収」とは?
「回収」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「回収」は「かいしゅう」と読みます。
「回収」は「一度配ったものや使ったものなどを、また集めること」という意味があります。
例えば、教室で、先生が生徒にテスト用紙を配り、テストが終わった時に、テスト用紙を集める時、「テスト用紙を回収する」と言います。
また、使って不要になった品物を、トラックなどに乗って集めて回る仕事を、「廃品回収業」と呼びます。
また、近所の人に回していた回覧板を、集める時、「回覧板を回収する」と言います。
次に「回収」には「人工衛星や、宇宙船などを地球に帰還させること」という意味があります。
宇宙船が月の探査をして、地球に帰還する時、無事に帰還できるよう地上の本部が采配することを、「月面探査機を無事に回収する」などと言います。
「収集」とは?
「収集」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「収集」は「しゅうしゅう」と読みます。
「収集」は「寄せ集めること」という意味があります。
例えば、週に数回、生ごみをゴミステーションなどに寄せ集め、ゴミ収集車に焼却炉まで運んでもらうシステムがあります。
このような場面を、「ゴミの収集日に、生ごみを出す」などという文章にできます。
また、「収集」には「趣味や研究などのために集めること。
そのもの。
コレクション」という意味があります。
例えば、論文を書くために必要な資料を寄せ集める時、「論文のための資料を収集する」などという文章にできます。
また、趣味の切手を集めている人は、「切手の収集家」などと呼ばれます。
さらに、無暗に物を集めたがってしまう、病的な性格の持ち主は「収集狂(しゅうしゅうきょう)」などと呼ばれます。
ゴミ屋敷などが登場したとき、「あの家の人は、収集狂なのかもしれない」と言われるかもしれません。
「回収」と「収集」の違い
「回収」と「収集」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも何かを集めるという意味があり、共通点があります。
ただし、「回収」は「一度配ったものや使ったものなどを、また集めること」という意味があり、「収集」は「寄せ集めること」、また「趣味や研究などのために集めること。
そのもの。
コレクション」という意味があります。
このように「回収」は、一度配ったもの、また使用したものを集めるという縛りがあるのに対して、「収集」は、そのような縛りが特にないという違いがあります。
また「収集」には、趣味などによりものを集める、コレクションの意味があるという違いもあります。
まとめ
「回収」と「収集」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。
