この記事では、「改新」と「革新」の違いを分かりやすく説明していきます。
「改新」とは?
「改新」は古いものを改めなおして新しくすることなので、簡単に言えばアップデートです。
つまり、基盤となる者は大きく変更せず、古い物を生かしつつ新しい物へとアップデートすることを「改新」と呼びます。
「革新」とは?
「革新」は、今あるものすべてを新しく作り直すことなのでこれは、アップデートというよりも新築のような物で一からすべてを作り直すことです。
アップデートは、既存の場所を生かしつつ新しい物を上書きしますが、「革新」は壊して一度まっさらな状態にしてから新しく組み立てていくのでどちらかといえば、新築になります。
「改新」と「革新」の違い
「改新」と「革新」の違いは、アップデートであるか、新築であるかです。
「改新」はアップデートなので古いものがあってもその上から何かを上書きして新しくしますが、「革新」は、新築なので新しくするに際して古いものは一度取り壊してから組み立てるという違いがあります。
「改新」の例文
・『自動車の製造工程を改新する』
この例は、すでにある自動車の製造方法を新しくするという物です。
なお、古い方法を残しつつアップデートという形で新しくするため、製造時に使用する工具やプレス機などを新しくすると解釈します。
・『この程度の改新では、新しいと言えない』 この例は、新しくアップデートした部分が大したことが無いが故、本当に新しいと言えるかという疑問を持った例です。
アップデートした内容が満足のいくものではない場合起こりえるのがこうした問題になります。
「革新」の例文
・『革新的なアイデア』
これは、すべてを更地にしたうえで閃いたアイデアのことで、まったく新しいアイデアだという例です。
つまり、既存のアイデア群を全く用いず、独自で生み出した誰にも知られていないようなアイデアを閃いたという例になります。
・『政治を革新する』
この例は、今ある政治体制を壊して新しくするという物です。
例えば、民主主義を辞めてしまって、別の主義にすることも「革新」になります。
まとめ
「改新」と「革新」については、アップデートと、新築という関係であると言えます。
「アップデートはいわばリフォームであると言ってもよいのですが、リフォームはすべてを取り壊してから行うので上書きという扱いにならないことがあります。
よって、「改新」はアップデートとしました。
「革新」については、これは既存の物を一度更地にしてから作り直すということなので、作り出されたものは以前の基盤を汲んでいません。
基盤が異なるが故、別のシステムや物であると考え、互換性がない物が「革新」であるとしました。
例えば、ウインドウズ系列のOSは、「革新」性が高く互換モードがあってもうまく機能せず、互換性は乏しい上、過去に使用できていた機能ができないもしくは、都合上できないこともあり、互換性は無いです。