この記事では、「簡素」と「簡略」の違いを分かりやすく説明していきます。
「簡素」とは?
「簡素」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「簡素」は「かんそ」と読みます。
「簡素」は「飾り気がなく質素なこと。
その様子」という意味があります。
どこかに行ったときに、飾り気がなくて質素だと感じたときに、「簡素」という言葉を使ってみましょう。
例えば、友達の部屋に遊びに行ったときに、飾り気がなく、家具なども質素なものを使っていた場合は、「簡素な部屋」と呼ぶことができます。
また、会社の同僚の結婚式に参加したとき、飾り気がなく質素な披露宴だと感じたら、「簡素な披露宴だった」などという感想を持つことができます。
無駄を省いて簡単にすることを「簡素化(かんそか)」と言い、データ入力の方法などが複雑になりすぎているときなどに、手続きの無駄を省き簡単にするとき、「データ入力の簡素化を進める」などと表現します。
このように、目にしたものが、飾り気がなく質素な場合、「簡素」という言葉で表現してみましょう。
「簡略」とは?
「簡略」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「簡略」は「かんりゃく」と読みます。
「簡略」は、「手短で簡単なこと。
手軽で簡単なこと。
その様子」という意味があります。
仕事の手続きなどが複雑で面倒なとき、簡単にできるようにする場合に、「簡略な手続きを目指す」などという文章を作ることができます。
また、コンビニでの支払い方法などが複雑なとき、誰でも簡単にできるようにするとき、「コンビニ支払いの簡略化が進む」などという文章にできます。
他にも、自動車の運転が、手軽で簡単になると利用者が増えると考えられるとき、「自動車の運転が、簡略化されれば、利用者が増える」などという文章にできます。
このように、かつては複雑で手間がかかったものを、簡単にするときに、「簡略」という言葉を使うことができます。
「簡素」と「簡略」の違い
「簡素」と「簡略」の違いを、分かりやすく解説します。
「簡素」は「飾り気がなく質素なこと。
その様子」という意味があります。
一方で「簡略」は、「手短で簡単なこと。
手軽で簡単なこと。
その様子」という意味があります。
物事を手軽で簡単にするとき、「簡略」という言葉を使うのに対して、飾り気がなく質素にするとき、「簡素」という言葉を使います。
手続きを「簡素化」する場合は、「手続きの無駄を省く」という意味があるのに対して、「手続きを「簡略化」する場合は、「手続きの一部を省き、短くする」という意味があります。
「簡素」は「無駄を省くこと」に主眼を置くのに対して、「簡略」は、「手軽にすること」に主眼を置くという違いがあります。
まとめ
「簡素」と「簡略」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。