この記事では、「許諾」と「許可」の違いを分かりやすく説明していきます。
「許諾」とは?
「許諾」は、相手側の要望を聞き入れたうえでそれを許して要望を叶えることです。
よって、相手側は、恐らくこの程度の条件や要望であれば相手は受け入れるだろうという考えがあるのが「許諾」で初めから交渉において決裂しそうなことは「許諾」とは言いません。
「許諾」はあくまで交渉によって許されるであろうという事案に対して使用する言葉です。
「許可」とは?
「許可」は、交渉において、礼節や社会におけるマナーとして相手側に対して、条件や要望を押し付けても構わないだろうかという相手の移行を重視した物の考え方です。
よって、「許可できない」というのは相手側は要望に応えることができないという意向を示しており、交渉が決裂しているのです。
ただ、「許可」という言葉だけであれば交渉は成功したとみなすので許されたとなります。
「許諾」と「許可」の違い
「許諾」と「許可」の違いは、相手側は要望や許しを得ることについて交渉相手に譲歩をして交渉によって許しを得るか、マナーや社会性を重視して交渉して許されるかです。
「許諾」はどちらかというとマナーや社会性はどうでもよく己の利益を考慮しつつ交渉相手側に一定の譲歩を与えます。
逆に「許可」は利益に関係なく相手を許すので社会やマナーの一つに許すという行為があるかどうかです。
「許諾」の例文
・『これは先生の許諾が必要です』
この例は、先生と呼ばれる人物から許しを貰う必要性があるという例で、マナーや社会性については置いておいて、利益を得る側は先生という人物と交渉して許される必要性があるという例になります。
「許諾」は、この例では、先生に許しを得ることで許しを得たことが利益になり、マナーや社会性という物は一切関与してないです。
「許可」の例文
・『先生の誕生日会の開催は、先生の家族の許可を得る必要があるかも』
この例では、先生の誕生日会を開催する場合、先生側の家族に許しを得る必要性があるかもしれないと述べています。
これは、社会的なマナーを重視して先生側の家族に迷惑がかからない範囲で誕生日会をすることを許してもらうという例です。
無論、否認された場合、「許可」は下りなかったという扱いになり誕生日会の開催を行うことが許されません。
万が一誕生日会を決行した場合、それを家族が迷惑であると訴えであるとその訴えは100パーセント認められその理由は否認をしたのにも拘らず決行したという理由で咎められるのです。
まとめ
「許諾」については、社会とか人間が守るべきマナーを考えずにとりあえず相手から許しを得て自分がプラスになるようにもあっていこうとすると認識していればよいでしょう。
逆に、「許可」は、社会性を重視してマナーという物を尊重するが故、自分に対してプラスになるような物でなくとも許しを得る場合使用すると考えるとよいです。
その為、「先生の許諾」は、マナーを考えずに自己の利益のために先生から許されると考え、「先生の許可」は、マナー上先生に相談して許されればよしと考えます。
無論「承諾」にしろ、「許可」にしろ、相手側はそれを拒否する権限があるのですが、「許諾」においてはできるだけ拒否されない要望を押し通すことが重視されるので拒否された場合、「許諾」は成立しなくなります。
これは「許可」も同様に、否認となり決して認めないと言われるとそれまでです。