「中卒」と「高校中退」の具体的な違いを説明していきます。
「中卒」とは?
「中卒」は、最終学歴が中学卒業だと表す為の言葉です。
ただし、高校に進学していないという意味が含まれている訳ではなく、中学卒業後に就職した場合、高校に進学したものの、卒業せずに退学した場合などまでまとめた表現になります。
よって、中学以上の学校を卒業していないという学歴的な意味から使われると考えてください。
「高校中退」とは?
こちはの「高校中退」は、中学を卒業して高校に進学したものの、卒業せずに退学したという意味になります。
つまり、学歴としては上の「中卒」となりますが、その中でも高校に進学したという事実があることの表現に使う言葉です。
先のように、学歴としては「中卒」と同しなので、わざわざこちらを用いる必要もありませんが、同じ「中卒」でも、一応高校に進学だけはしたということを強調する為に使われると考えてください。
「中卒」と「高校中退」の違い
このように、学歴的には全く同じ意味になりますが、高校生活について語るようなことがある場合には、「高校中退」とした方がスムーズです。
最初に「中卒」と言ってしまうと、それなのに高校の話が出てくるのは些か矛盾気味になってしまいます。
大学には原則的に高校を卒業していないと進学することができませんが、「高等学校卒業程度認定試験」に合格することで、「中卒」の学歴でも受験資格が得られます。
ただし、間違えてはいけないのは、この試験はあくまで大学に進学する為のもので、これに合格したからと言って、「高卒」になることはなく、学歴としては「中卒」のまま(その後に大学に合格し、卒業すれば「大卒」になります)です。
まとめ
「中卒」と「高校中退」の違いは、以上の通りです。
「中卒」と使うよりも「高校中退」の方が多少響きがいいかも知れませんが、学歴的には同じことの表現にしかなりません。