「潤色」と「脚色」の違いとは?分かりやすく解釈

「潤色」と「脚色」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「潤色」「脚色」の違いを分かりやすく説明していきます。

「潤色」とは?

「潤色」とは?

うるみいろと読む場合は明るい橙色を指す言葉で、着物の世界では濁ってくすんだ色を指します。

また、じゅんしょくと読む場合、色をつけて光沢を加えることも指すなど、単に色として考えても用途の広い言葉と言えます。

脚色するという意味と比較した場合、作品や事実を元にして誇張するなどしておもしろくすることという意味があります。

元にする作品がないことには潤色することは出来ません。

一人の作者が自分の作品を潤色するとはあまり言わず、改訂や加筆などという言葉になり、他の人が書いた作品や実際にあった事件を潤色して面白くするということが多いようです。

言葉として字面が難しい、混同するものが多いため脚色と言う言葉のほうがより多く使われています。

「脚色」とは?

「脚色」とは?

小説や実際にあった事件などを舞台や映画、放送できるように脚本にすること、事実や作品をより面白くしようと構成や人物などを変更したりすることを指し、脚本をアレンジすることも脚色と言います。

実際の事件であれば結末までは変えることは難しいですが、複数の人物の活躍を一人の人物にすることで主人公としてはっきりさせるなどの脚色をするケースがあり、実在人物もののドラマは大なり小なり脚色が入っていると言えます。

また、実際の話をそのまま描くと平坦すぎてテレビ放送に向かないものなどを作品にさせるため必須の作業とも言えますが、やりすぎてしまうと脚色しすぎと言われてしまうこともあります。

現在では明らかにできない国際的な歴史などの問題も脚色があったのではと疑われてしまうケースも多々有り、脚色の持つ力は非常に強いということが出来ます。

映画のタイトルクレジットには脚色という役職も存在しています。

大脚色という言葉は舞台そのもののタイトルとして実例がありますが、脚本をしすぎたと言った意味合いで一般的に使われるものではありません。

「潤色」と「脚色」の違い

「潤色」と「脚色」の違い

「潤色」「脚色」の違いを、分かりやすく解説します。

潤色と脚色の、事実や別の脚本をもとに膨らませて話としてより面白いものにするという意味はほとんど共通していますが、テレビや映画などにおいてのこの仕事をする場合は脚色とスタッフロールに書かれ、脚色というケースのほうが多くなっています。

いずれにせよテレビ放送などでは時間の問題やわかりやすさの問題があり、脚色が必要になると言えます。

なお潤色という言葉には色の名前としての意味合い、着物においてくすんだ濁った色という意味合いがありますが、こういった色合いとしての意味は脚色にはありません。

まとめ

まとめ

潤色と脚色は脚色のほうが言葉として意味が一通りで有ることもあり、多く使われていますが、話をふくらませるという意味で潤色が使われているケースも稀にあります。

色合いとしての潤色とは文脈で判断が可能でしょう。