「奨励」と「促進」の違いとは?分かりやすく解釈

「奨励」と「促進」の違い言葉・カタカナ語・言語

みなさんは「奨励」「促進」という言葉がどのような違いがあるのかご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「奨励」「促進」の違いを分かりやすく説明していきます。

「奨励」とは?

「奨励」とは?

「奨励」「しょうれい」という読み方をします。

この「奨励」とは「良いことだとしてそれを行うように勧めること」、あるいは「ある事柄を良いこととしてそれをするように人に強く勧めること」といったような意味を持つ言葉です。

「促進」とは?

「促進」とは?

「促進」「そくしん」という読み方になります。

この「促進」「関係者をうながして物事が速く運ぶようにすること」ということを指しています。

なお、物事の進み方がはかどるようにすることで速まる効果というニュアンスも含まれているのです。

「奨励」と「促進」の違い

「奨励」と「促進」の違い

ではここで、「奨励」「促進」の違いを見ていきましょう。

どのような相違点があるのでしょうか?前述の通り「奨励」「良いこととしてそのことを行うように勧めること」という意味を持つ言葉でした。

一方の「促進」「関係者をうながして物事が速く運ぶようにすること」という意味を持っています。

しかし、「促進」「すでに決まっていることを推し進める」という意味合いが含まれていますが、「推奨」にはその要素がありません。

この点が相違点と言っていいでしょう。

「奨励」の例文

「奨励」の例文

ではここで「奨励」の例文を見ていきましょう。

具体的には以下のようなものが考えられます。

・『ウチの会社だと社内制度を使った社内貯蓄が奨励されているんだ。金利も銀行とくらべていいしね』
・『この前の健康診断でひっかかってね。ダイエットのためのジョギングが奨励されているんだ』
「奨励」の例文を見ていくと、理想する物事や好条件のことを奨められているようなシチュエーションで使われています。

「促進」の例文

「促進」の例文

続いて「促進」の例文について見てみることにしましょう。

次のような文章が挙げられます。

・『キャンペーンを促進させていこう。せっかくの条件を設定したからね。これで販売実績が上がることを期待できるかもね』
・『先週からイベントの促進活動が活発になったんだ。どうも応募者の状況が芳しくなくてね』
「促進」の例文では、物事の状況を加速させている場面で用いられていますが、このような場面はビジネスシーンでよく目にすることもあるでしょう。

是非覚えておきたい言葉の1つです。

まとめ

まとめ

ここまで「奨励」「促進」の意味や違いを紹介してきました。

2つの言葉には物事を進めていく要素がありますが、「奨励」「奨める」という要素があり、「促進」はすでに決まっている行事や物事をさらに加速させていくことに力点が置かれていることがお分かりいただけたかと思います。

この2つは仕事をしていく上でよく使われているので、ここで正しい使い方をチェックしておくことが大切です。

言葉の幅を広げていく上でもしっかりとチェックしておくようにしておきましょう。