「信念」と「信条」の違いとは?分かりやすく解釈

「信念」と「信条」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「信念」「信条」の違いを分かりやすく説明していきます。

よく似ている熟語を、使い分けていきましょう。

「信念」とは?

「信念」とは?

信念(しんねん)とは、揺るぎない思いのこと。

何があってもブレない、強い心をあらわしています。

その人のやる気、モチベーションを表現するときに使います。

「信念」には「信じる」「念じる」の2つの言葉がはいっています。

「信じる」という言葉には、神様に誓って嘘をつかないという訳もあります。

そして「念じる」は、充分に悩んだ思いのこと。

思想やポリシーを指します。

つまり「信念」で、心の底から信じている気持ちや思いのこと。

筋のとおった感情をあらわしています。

そのため一貫して同じ思いを抱くことを「信念をつらぬく」といいます。

逆にこれまでの考えを改めることを「信念を捨てる」と述べます。

その人の座右の銘や、価値観を伝えてくれるものが「信念」です。

「信条」とは?

「信条」とは?

信条(しんじょう)とは、決してこれからも変わらない事柄のこと。

時代や環境がどんなに変わっても、変化しない事項をあらわしています。

もともとは「信条」は、神様に対する忠誠心から生まれた言葉です。

「信条」には「信じる」「条」という2つの言葉が組み合わさっています。

「信じる」で疑わないこと、それ以外に道はないと思い込むことです。

そして「条」には「物事を進めるときの手立て」という訳があります。

つまり何かを成し遂げるときのマニュアルにすべきもの、信じて守り続けることが「信条」です。

人として守るべき道というニュアンスも含まれているので「弁護士としての信条」「教師としての信条」というように、職業に付け加えて用いることもあります。

「信念」と「信条」の違い

「信念」と「信条」の違い

どちらも「信じる」が入っています。

「信念」「信条」の違いを、分かりやすく解説します。

・心がけは「信念」思想は「信条」
「信念」「信条」はとても似ています。

けれども、少しずつニュアンスが異なっています。

例えば「信念」はその人のポリシーや心がけをあらわします。

そのため「僕の信念は、ネバーギブアップです」と使います。

座右の銘や人生訓と同じように使えるものが「信念」です。

一方で「信条」は、キリスト教の教えを守るという意味合いで用いられていた言葉です。

そのため哲学や思想、方針などと同じように使っています。

「政治家の信条」「党の信条」など、国会でもよく見かける表現です。

まとめ

まとめ

「信念」「信条」の違いを分かりやすくお伝えしました。

どちらも「信じる」という共通した意味があります。

「信念」とは自分のモットーのこと。

自分への戒めとして、座右の銘のようにきざんでいる言葉です。

そして「信条」には、揺るぎない信仰、ブレない思想という意味があります。

己を奪い立たせてくれる熱い思いが「信念」

仕事における考えや見解が「信条」です。

似ている言葉の差を知って、仕事の現場に活かしていきましょう。