「冗長」と「迂遠」の違いとは?分かりやすく解釈

「冗長」と「迂遠」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「冗長」「迂遠」の違いを分かりやすく説明していきます。

「冗長」とは?

「冗長」とは?

文章や話などに必要のないところが多く長いこと、またそのさまです。

伝えたいことだけでなく、それ以外のどうでもよさそうなことが長々と続くようなことを意味します。

メールのことで説明をします。

仕事の依頼をしたくてメールをしました。

そこには、まず挨拶からはじまって、自分の近況が書かれていました。

この間どこそこに行ってどうであった、我が家の子どもたちがどうであるなど、長々と書かれているのです。

その後に、こういった仕事をしてくださいという依頼が書かれていました。

このメールの主旨は仕事の依頼です。

つまり、仕事の依頼以外の話しはなくてもいいものになります。

挨拶なしでいきなり本題に入るのも変かもしれないので、挨拶はあってもいいでしょう。

しかし、この間どこに行った、子どもがどうであるなどは、仕事とはまったく関係ないことで、メールの内容になくてもいいものです。

このようなことが長々続くことを「冗長」といいます。

むだがあって長いものはつまらないです。

しかし、この言葉にはつまらないという意味は含まれていません。

「冗長」の使い方

文章や話について使用する言葉です。

むだがあって長い場合をいいます。

それが面白いか、面白くないかに関係なく使われます。

「迂遠」とは?

「迂遠」とは?

「迂遠」には2つの意味があります。

ひとつは、遠回しで面倒なさまです。

また、それによって実用には向かないさまのことです。

目的地までなかなか到達しないさまを意味します。

わらしべ長者のようなまわりくどいさまがこれにあてはまります。

わらしべ長者は、ある男が物々交換をして、最後には大金持ちになる話です。

最初に1本の藁しべを持っており、これにアブがとまります。

これと蜜柑と交換をします。

次に蜜柑と反物を交換します。

そして、またいろいろと交換をしていき、大金持ちになるのです。

いろいろな物と交換していくのは、まわりくどいやり方です。

現在このようなことをしていたら、なかなか目的を達成できないことでしょう。

もう一つの意味は、世の中の動きに対して知識や理解が不十分であるさまです。

「迂遠」の使い方

まわりくどいという意味で使用をします。

それによって実用には向かないこともいいます。

「冗長」と「迂遠」の違い

「冗長」と「迂遠」の違い

「冗長」はむだがあって長いことです。

文章や話についてのことを指します。

「迂遠」は直接的ではないといった意味合いです。

文章や話以外の事柄も意味します。

「冗長」の例文

「冗長」の例文

・『冗長な部分が多い』
・『冗長な話はやめて欲しい』
・『冗長なところが目につく』
・『冗長であると指摘された』

「迂遠」の例文

「迂遠」の例文

・『迂遠な方法』
・『迂遠なやり方』
・『迂遠なことは避けたい』
・『迂遠なメッセージ』

まとめ

まとめ

一方は必要のないところがあり長いこと、もう一方はまわりくどいことで、意味合いが異なります。