この記事では、「鬱屈」と「退屈」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鬱屈」とは?
心の中に重ぐるしいものがあり、気持ちがさっぱりしないことです。
うつうつとしたような状態を意味します。
精神疾患でうつうつとしていることではありません。
外出を自粛するようにと呼びかけられていたとします。
本当は出かけたいところがあるのに出かけられない、やりたいことがあるのでできない、そんな日々が続いています。
好きなことをできないため、心に重ぐるしいものがあり、気持ちがさっぱりとしません。
そのような状態を意味します。
今度は別のことで説明をします。
ある国では2つの言葉が使われています。
一方をA、もう一方をBとします。
この国では、子どもにつける名前はAの言葉でないとダメだと決められており、街で見かける文字はAの言葉で書かれています。
Bを排除しようとしているのです。
Aでないとダメだと規制されてしまい、不満感があります。
そして、気分もさっぱりしません。
このようなときのことを意味します。
「鬱屈」の使い方
不満や疑惑などがあって心が重ぐるしく、気持ちがさっぱりしないことを指して使用をします。
人の気持ちについて使う言葉です。
「退屈」とは?
「退屈」の主な意味は5つあります。
1つめは何もやることがなくて時間をどう使おうか困ることです。
夏休みのことで説明をします。
夏休み、家には誰もいなくてひとりで日中は過ごしています。
宿題は終わりました。
テレビは面白いものがやっていません。
友達は塾や旅行などがあり、一緒に遊ぶことができません。
そのため、何もやることがないです。
何もやることがないと時間をどうやって使おうか困ってしまいます。
このときのさまを意味する言葉です。
2つめは興味をひかずすっかり嫌になるです。
教師が長々と話しをしています。
自分にとって全く面白くない話です。
早く終わってくれないかなと思っています。
これは「退屈な話」といいます。
3つめは、疲れてもうやりたくないと思うことです。
4つめは、困難にぶつかってためらうことです。
ぐずぐすするようなさまを意味します。
5つめは仏語で、修業の苦しみや困難に負けて精進の気をなくすことです。
「退屈」の使い方
何もすることがなくても困る、興味をひかれなくてつまらないといった意味で使用をします。
「鬱屈」と「退屈」の違い
「鬱屈」はうつうつとしたような気持ちを意味し、「退屈」はつまらないことを意味しています。
「鬱屈」の例文
・『鬱屈とした空気』
・『鬱屈を感じる』
・『鬱屈とした思いを言葉にする』
・『鬱屈を晴らす』
「退屈」の例文
・『退屈な日々』
・『退屈な本』
・『退屈だなんて言ってられない』
・『退屈そうにしている』
まとめ
「屈」という漢字を使用している点は似ていますが、意味は異なり、一方はうつうつとしたような気持ち、もう一方はつまらないことを意味しています。