この記事では、「蘊蓄」と「含蓄」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「蘊蓄」とは?
「蘊蓄」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「蘊蓄」は「うんちく」と読みます。
「蘊蓄」は「蓄えた深い学問や知識」という意味があります。
とても物知りな人がいる時、その人の披露する、一般の人が知らないような学問や知識を「蘊蓄」と呼びます。
趣味の世界などで、その道に詳しい人が、初心者には知らない深い知識を披露することがあります。
このような時、「趣味についての蘊蓄を示す」などと表現することができます。
また、会社の同僚と居酒屋などで話をしている時、物知りな一面を見せるような、普通の人が知らないような知識を披露する場合は、「同僚がお酒の席で、蘊蓄を傾ける」などといいます。
他にも、誰かが話す、学問の話を聞いている様子を、「蘊蓄に耳を傾ける」と言ったり、深い知識を自慢するように話す態度を、「蘊蓄をひけらかす」などということがあります。
「含蓄」とは?
「含蓄」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「含蓄」は「がんちく」と読みます。
「含蓄」は「言葉などの、表面に現れない深い意味や内容」という意味があります。
誰かの話を聞いた時、聞く人によってはなんて事のない話に聞こえる場合でも、聞く人が聞けば、深い内容だと気付くような話があります。
このような話は「含蓄のある話」などといいます。
お坊さんの説法などを聞く時、「お坊さんの含蓄のある話を聞く」などと言い表すことができます。
また、昭和の時代の流行歌を聞いた現代の人が、歌の歌詞に深い意味を感じるという場合は、「昭和の流行歌には、含蓄の豊かさがある」などという文章にできます。
このように、一見すると大した意味のない話に見えても、実は深い意味や内容が含まれていると感じられるものに対して、「含蓄」という言葉を使うことができます。
「蘊蓄」と「含蓄」の違い
「蘊蓄」と「含蓄」の違いを、分かりやすく解説します。
「蘊蓄」は「蓄えた深い学問や知識」という意味があります。
一方の、「含蓄」は「言葉などの、表面に現れない深い意味や内容」という意味があります。
「蘊蓄」は、聞いた人がすぐに、一般的な話ではなく深い知識だと感じられるような知識を意味するのに対して、「含蓄」は、表面的には深さが現れない内容を指します。
「蘊蓄」を聞いた人は、誰もが深い内容だと分かるのに対して、「含蓄」の場合は、分かる人にしかその深さが分からないという違いがあります。
このように、「蘊蓄」は表面的にも深い知識、内容だと分かることを意味し、「含蓄」は、表面には現れない深い知識を指すという違いがあります。
まとめ
「蘊蓄」と「含蓄」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。