この記事では、「軋轢」と「確執」の違いを分かりやすく説明していきます。
「軋轢」とは?
「軋轢」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「軋轢」は「あつれき」と読みます。
「軋轢」は「仲が悪くなること」という意味があります。
「軋轢」は「車輪が軋る」という意味から生まれた言葉になります。
誰かと誰かの仲が悪くなったと感じる時などに、「軋轢」という言葉を使ってみましょう。
例えば、会社の専務と常務の仲が悪くなったと感じたとき、「専務と常務に軋轢が生まれた」などという文章を作ることができます。
また、ある街と、隣り合うある街が、何かしらの問題で仲が悪くなってきたとき、「隣接する街に、軋轢が生じた」などという文章にできます。
さらに、アイドルグループがいる時、一枚岩だったグループに派閥などが生まれ、何かと喧嘩が絶えないようなうわさが聞こえてくるとき、「アイドルグループ内の軋轢が表面化し、解散が噂される」などという文章を作ることができます。
「確執」とは?
「確執」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「確執」は「かくしつ」と読みます。
「確執」は「互いに自分の意見を強く主張して譲らないこと。
そのために生じる不和」という意味があります。
両者が自分の意見を譲らないことが原因となって、生じた不和のことを、「確執」と呼びます。
例えば、夫婦が子供の教育について、意見を譲らないような場合、不和が生まれてしまうかもしれません。
このような時、「子供の教育問題が発端で、夫婦に確執が生まれる」などという文章を作ることができます。
また、プロ野球チームの監督と選手の間で、起用法に対する意見の相違などが生まれて、不和が生まれることがあります。
このような時、「監督と選手間に確執が生まれ、雰囲気が悪くなる」などと表現できるかもしれません。
他にも、自分の意見を譲らず、不和を生みやすい人のことを、「確執を呼ぶタイプの性格の持ち主」などと表現できるかもしれません。
「軋轢」と「確執」の違い
「軋轢」と「確執」の違いを、分かりやすく解説します。
「軋轢」は「仲が悪くなること」という意味があります。
一方「確執」は「互いに自分の意見を強く主張して譲らないこと。
そのために生じる不和」という意味があります。
どちらも仲が悪くなることを指す言葉になります。
ただし、「軋轢」は特に理由などを限定せずに、仲が悪くなることを意味する言葉なのに対して、「確執」は、意見を譲らないことで生まれる仲の悪さを指す言葉になります。
このように、仲の悪い人、グループなどを見たときに、理由が分からない場合は「軋轢」という言葉を使い、意見を主張して譲らないことが原因だと感じた場合は、「確執」という言葉を使ってみましょう。
まとめ
「軋轢」と「確執」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
意味の違いを知り、2つの言葉を使い分けられるようにしましょう。