「思い込み」と「先入観」の違いとは?分かりやすく解釈

「思い込み」と「先入観」の違い言葉・カタカナ語・言語

人間が無意識に行うことも多い「思い込み」「先入観」は、何がどう異なるのか。

この記事では、「思い込み」「先入観」の違いを分かりやすく説明していきます。

「思い込み」とは?

「思い込み」とは?

「思い込み」とは、ある物事について、深く信じ込むこと、固く心に決めことを指します。

自分が「これだ」と思ったことに対し、心が揺るぐことなく強く信じ込むことが「思い込み」です。

そのことに対し、周りから何を言われようと、ほかにいい方法などがあろうと、そのことに執着し信じ込む行為を意味します。

いわば、「鵜呑みにする」「決めつける」などと同じです。

「思い込み」の使い方

「思い込み」は、「思い込みが激しい」「思い込みが強い」「思い込みにすぎない」などといった形で用います。

「先入観」とは?

「先入観」とは?

「先入観」とは、前もって抱いている固定観念を意味します。

その固定観念によって、自由な考えなどが妨げられることを「先入観」と言い、「先入観」があることで、他の思考がストップしてしまうことを意味しています。

初めに知ったことがすべてという考えとなり、そのことだけで様々なことを考えてしまい、あとから言われたことなど耳に入らない、参考にすることがない、といった状態が「先入観」です。

いわば、「固定観念」「決めつけ」「偏った見方」などと同じです。

「先入観」の使い方

「先入観」は、「先入観に惑わされる」「先入観にとらわれる」「先入観を生む」などといった形で用います。

「思い込み」と「先入観」の違い

「思い込み」と「先入観」の違い

「思い込み」は、ある物事について、深く信じ込むこと、固く心に決めこと。

「先入観」は、前もって抱いている固定観念。

このように、どちらも、自分自身で決めつけるといった意味では共通点を持つ言葉ですが、その前提として、「先入観」には、先に知った情報、前もって抱いている固定概念を元に決めつけているといったことになります。

この前もってという点が「思い込み」には含まれず、その点に違いがあります。

「思い込み」の例文

「思い込み」の例文

・『思い込みが激しい妻は、ママ友のことに対してもあれこれと思い込み一人で勝手に落ち込んでいることが多い』
・『「大丈夫、できる」といった思い込みは、時には必要です』
・『何でも思い込みで動いていけません、それは、とても危険な行為です』
・『思い込みの強い奴に何を言っても仕方がない』

「先入観」の例文

「先入観」の例文

・『人の評価は、先入観に惑わされてはいけません』
・『勉強ができる人は運動ができないといった先入観は、大きな間違いです』
・『雑誌やテレビなどで紹介されているお店だから美味しいといった先入観は捨てなさい』
・『先入観で見ていると、今以上の成長は望めません』

まとめ

まとめ

同じ、決めつけといった意味を表す言葉でも、その決めつけとなるものが、前もって抱いているものなのかといった違いが、「思い込み」「先入観」の大きな違いとなります。