「奮起」と「発奮」は、どのような状態を意味する言葉のか。
この記事では、「奮起」と「発奮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「奮起」とは?
「奮起」は、奮い立つことを意味する言葉です。
勇気や元気を奮い起こすこと、それが「奮起」です。
目標に向けて「頑張るぞ」と気持ちを高めることや「今度こそ勝つぞ」、「もっといい点数を取るぞ」といった気持ちを奮い起こすことを「奮起」と言います。
言い換えれば、「やる満々」や「活気づく」、「色めき立つ」、「ギラギラ」、「エネルギッシュ」などと同じです。
「奮起」の使い方
「奮起」は、「奮起する」や「奮起させる」、「奮起して」、「奮起させて」などといった形で用います。
「奮起」したり、させたりして、何かを行うといった形で用いることが多く、例えば、「奮起して勉強する」などといった形で用います。
「発奮」とは?
「発奮」は、何かに刺激されたことによって精神を奮い起こすことを意味する言葉です。
刺激になるものはどのようなものでもよく、格下の相手に負けたことや怒られたこと、成績が落ちたことなど、どんなものでも、それらに刺激され精神を奮い起こすことができれば、それは、「発奮」です。
言い換えれば、「気持ちが高まる」や「興奮する」、「奮い立つ」などと同じです。
「発奮」の使い方
「発奮」は、「発奮する」や「発奮した」、「発奮させる」などといった形で用います。
「発奮」の場合、何に「発奮」したのかという言葉と組み合わせ用いられることが多く、例えば、「嫌味を言われたことに発奮して」などといった形で用います。
「奮起」と「発奮」の違い
「奮起」は、勇気や元気を奮い起こすこと。
「発奮」は、何かに刺激されたことによって精神を奮い起こすことを意味する言葉です。
この刺激という言葉がポイントで、奮起の場合は、刺激など関係なく奮い起こすことを意味しますが、「発奮」の場合は、「発奮」することになるきっかけのような刺激が必要となります。
この違いが「奮起」と「発奮」の大きな違いです。
「奮起」の例文
・『今の仕事で独立したいと思ったことがきっかけで、奮起して貯金に励みました』
・『父から言われた言葉に奮起し、寝る間も惜しんで勉強しました』
・『彼女は彼氏を奮起指せるのが上手なようで、歴代の彼氏はみんな仕事で成功しています』
・『親として、息子にどのような言葉をかけ奮起させたらいいのか迷っています』
「発奮」の例文
・『父親に嫌味を言われたことに発奮し、より一層努力するようになりました』
・『格下の対戦相手に負けたことに発奮した私は、翌日から猛特訓を開始しました』
・『ライバルに成績を抜かれたことに発奮し、今まで以上に勉強しています』
・『同期が社長賞を受賞したことに発奮した私は、積極的に企画書を出すようになりました』
まとめ
このように、きっかけとなる刺激の有無によって、「奮起」と「発奮」を使い分けることになります。