「無造作」と「無雑作」の違いとは?分かりやすく解釈

「無造作」と「無雑作」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「無造作」「無雑作」の違いを分かりやすく説明していきます。

「無造作」とは?

「無造作」とは?

「無造作」には2つの意味があります。

ひとつは、難しいことはなくできること、またそのさまです。

重大視をしていないといった意味合いになります。

頼み事をされたとします。

頼み事をされたときには、これは自分にできることだろうかと考えることが一般的です。

責任が重いものであれば、よく考えてから返事をすることでしょう。

よく考えず、物事を重大視せず、気軽に引き受けるような場合は「無造作に頼みを引き受ける」などといいます。

もう一つの意味は、技術上の工夫をしないこと、細かいところにまで気をつけていないこと、またそのさまです。

髪の毛をポニーテールに縛ることで説明をします。

職場に行くときなら、髪が飛びてていないか、結ぶ位置が偏っていないかなど気にして結ぶことでしょう。

きっちりと細かなところまで気をつけて結びます。

「無造作」が意味するのは、こういったきっちりしたことではなく、髪を適当につかんでゴムで縛るといったものです。

こうすると、髪が飛び出ているところができることがあります。

「無造作」の使い方

2つの意味がありますが、日常的には細かなところにまで気をつけない、技術上の工夫をしないという意味で使用されています。

「無雑作」とは?

「無雑作」とは?

「無雑作」には2つの意味があります。

ひとつは、難しいことなくできることです。

物事を重大視せず、こだわらずに行うさまを意味します。

もう一つの意味は、技術上の工夫をしないこと、細かなところにまで気をつけていないこと、またそのさまです。

洗濯物を取り込んで、ばさっとソファーの上に置きました。

ソファーの上に何があるか、洗濯物がしわくちゃにならないかなどは気にせずに置いています。

これは細かいところまで気をつけていないといえ、「無雑作に洗濯物を置く」ということができます。

突然の来客があるとき、部屋を少しでもきれいにみせるために、部屋に出ているものをクローゼットの中に入れてしまう人はいることでしょう。

このときに、細かいことは気にせずに、ぼこぼこと突っ込んでいると思います。

このさまを「無雑作にクローゼットに突っ込む」といいます。

「無雑作」の使い方

2つの意味がありますが、日常的には細かなところにまで気をつけない、技術上の工夫をしないという意味で使われています。

「無造作」と「無雑作」の違い

「無造作」と「無雑作」の違い

2つの言葉の意味は同じです。

使用している漢字が「造」「雑」で違いがありますが、どちらも使われています。

どちらの漢字も常用漢字です。

「無造作」の例文

「無造作」の例文

・『無造作に髪をまとめる』
・『無造作な髪の巻き方』
・『郵便物を無造作にテーブルに置く』

「無雑作」の例文

「無雑作」の例文

・『無雑作に盛り付けをする』
・『無雑作に置く』
・『無雑作に配置する』

まとめ

まとめ

2つの言葉の意味は同じです。

使用している漢字が違いますが、どちらも常用漢字です。