「無恥」と「破廉恥」の違いとは?分かりやすく解釈

「無恥」と「破廉恥」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「無恥」「破廉恥」の違いを分かりやすく説明していきます。

「無恥」とは?

「無恥」とは?

「無恥」とは、恥を恥と思わず、平気でいることを言います。

通常、恥ずかしいと思われることを人はしないものです。

「無恥」な人とは、その恥ずかしいという感覚が欠如している為、何の自覚もありません。

つまり、見ている方が恥ずかしいと思うだけで、本人は気がついていないということになります。

「無恥な言動で全世界に笑われている」「無恥な奴は無敵だ」などと使います。

「破廉恥」とは?

「破廉恥」とは?

「破廉恥」とは「はれんち」と読みます。

意味は、人として恥ずかしい行動を平気ですることを言います。

また、人倫、道義に反していることでもあります。

例えば、殺人、強姦といった道義的な非難を受ける犯罪は「破廉恥罪」とも言います。

道義に反するとは簡単に言い表しますと人の道に外れていることです。

つまり「破廉恥」は通常の「恥」よりもさらに「恥」の度合いが強く、人として間違っているという意味合いがあるのです。

「あんな破廉恥な人間を結婚式に呼ぶのは絶対嫌だ」「酔ったふりをして触るなんて、破廉恥極まりないふるまいだ」などと使います。

「無恥」と「破廉恥」の違い

「無恥」と「破廉恥」の違い

「無恥」「破廉恥」の違いを、分かりやすく解説します。

この二つの言葉は「恥知らず」という共通した意味があります。

「恥知らず」は恥ずべき行動をとって平然としていることを言います。

またそのような人に向けて言う言葉でもあります。

ほとんど同義語と言っても差し支えないのですが、意味合いに違いがありますので、使い分けるようにしましょう。

「無恥」とは恥を恥として認識していない人に対して使います。

つまり周りから見れば「恥」を理解できていないことに、怒り、情けなさ、悲しさなどを覚えるわけです。

ある意味「無恥」な人は、同情される存在でもあるでしょうか。

一方の「破廉恥」とは「人としてそれはどうなのか?」と思われるような恥ずべきことを平気ですることに使います。

人としての道に外れている行動、悪いことなどが当てはまります。

例えば、マナーを知らないで恥をかく、そのようなことは「破廉恥」とは言いません。

マナーを知らず恥ずかしい思いをすることは、人の道に外れているとまではならないでしょう。

あくまでも知識や教養があるか、ないかといった問題です。

しかし人を傷つけたり、自分の欲望のまま行動することは人の道に外れます。

その為、殺人、強姦などの犯罪は「破廉恥罪」とも言うのです。

また「無恥」と違って「破廉恥」は悪いとわかっていて行う場合もあります。

まとめますと「無恥は恥を恥と思っておらず平気なこと」「破廉恥は人として恥ずかしいことを平気でする、人の道に外れた行動をすること」となります。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「無恥」「破廉恥」の違いについて解説しました。

どちらも「恥知らず」という意味では同じですが、微妙な違いがあります。

「無恥は無意識な恥知らず」「破廉恥は悪意のある恥知らず」と覚えておくと使い分けに迷わなくなりますのでおすすめです。

言葉の意味を正しく理解して使っていきましょう。