「ICU」と「HCU」は類似の充実した治療環境を思い浮かべやすい紛らわしい言葉ですが、「ICU」と「HCU」の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「ICU」と「HCU」の違いを分かりやすく解説していきます。
「ICU」とは?
「ICU」とは、呼吸・血液循環・代謝などの重症度が高い(死亡リスクもある)急性期の患者を24時間体制で管理し、より効果的な治療を施せるように必要な医療機器・薬剤・人員などの医療体制を整えている「集中治療室」のことです。
「ICU」は“Intensive Care Unit”の略語で、ICUでは患者2人に対して1人の看護師が配置される基準があります。
「HCU」とは?
「HCU」とは、経過によっては重症になる可能性が高い患者を受け入れるICU(集中治療室)と一般病棟の中間に位置する医療設備のことを意味しています。
「HCU」はICUより重症度は低いが、一般病棟の看護師配置基準(7対1~10対1)では十分なケアをすることが難しい患者を受け入れるための「高度治療室・準集中治療管理室」です。
「HCU」は“High Care Unit”の略語で、HCUでは患者4人に対して1人の看護師が配置される基準になっています。
「ICU」と「HCU」の違い!
「ICU」と「HCU」の違いを、分かりやすく説明していきます。
「ICU」というのは、「死亡リスクのあるような重症度の高い患者を24時間体制で管理し、効果的な治療・看護を実施するための集中治療室(2対1の看護師設置基準)」のことを意味しています。
それに対して、「HCU」というのは「ICUより重症度は低いが重症になる恐れがある患者を、一般病棟よりも集中して治療・看護するための高度治療室(4対1の看護師設置基準)」を意味しているという違いがあります。
「ICU」のほうが「HCU」よりも重症度の高い患者を受け入れ、看護師の設置基準も厳しい違いを指摘できます。
「ICU」の診療報酬の加算日数は14日までですが、「HCU」の場合は21日まで加算日数を延ばすことができます。
まとめ
「ICU」と「HCU」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「ICU」というのは、「重症度が高い患者を24時間体制で管理して、効果的な治療を行うための集中治療室(2対1の看護師設置基準)」のことを意味しています。
それに対して、「HCU」の医療用語は「重症になる恐れがある患者(ICUより重症度が低い患者)を、一般病棟よりも手厚く治療・看護するための高度治療室(4対1の看護師設置基準)」の意味合いを持っています。
「ICU」と「HCU」の違いを詳しく調べたい時には、この記事の内容を読み込んでみてください。