「茫漠」と「漠然」の違いとは?分かりやすく解釈

「茫漠」と「漠然」の違い言葉・カタカナ語・言語

みなさんは「茫漠」「漠然」という言葉にどのような意味があるかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「茫漠」「漠然」の違いを分かりやすく説明していきます。

「茫漠」とは?

「茫漠」とは?

「茫漠」「ぼうばく」という読み方をします。

この「茫漠」「取り留めがないほどに広い様子やさま」、もしくは「ぼんやりして掴みどころのないさま」のことを意味しており、「ただ広いだけで無駄な感じ」「ぼやけていて不明瞭な感じ」というニュアンスで使われています。

「漠然」とは?

「漠然」とは?

「漠然」「ばくぜん」という読み方をしています。

この「漠然」「その考えや気持がとめどなく範囲や内容がぼんやりしていること」という意味を持っています。

「茫漠」と「漠然」の違い

「茫漠」と「漠然」の違い

では、ここで「茫漠」「漠然」の違いを見ていきましょう。

どのような相違点があるのでしょうか?前述の通り、「茫漠」「取り留めがないほど広い状態やさま」「ぼんやりして掴みどころのないさま」という意味がありました。

一方の「漠然」「その考えや気持がとめどなく範囲や内容がぼんやりしていること」ということになります。

このことから、かなり似通った解釈に感じるのですが、「茫漠」は視野的・空間的な観点で使われる印象があり、「だだっぴろい」という印象を覚えます。

「漠然」は言葉や透明度的な印象があり、曖昧なイメージがある点が相違点と言えます。

「茫漠」の例文

「茫漠」の例文

では、ここで「茫漠」の例文を見ていくことにしましょう。

「茫漠」の使い方としては以下のようなものが考えられます。

・『何と茫漠たる原野なんだろうか。私はこの土地に立った瞬間、もうすべてが終わりのように思えてならない』
・『茫漠な土地に1人だけ残されてこれからどうやって生き残るべきなのか。この時、人間は1人で生きていけないことが分かったのだ』
「茫漠」の例文を見ていくと、掴みどころがないほどに広い場所で意識が希薄なっていくような感じが伝わってきます。

ただ、この「茫漠」という言葉は日常生活で使われるシチュエーションはあまりないかもしれません。

「漠然」の例文

「漠然」の例文

引き続き、「漠然」の例文を見ていきましょう。

実際の使い方としては、以下のようなものが挙げられます。

・『漠然たる不安に僕は襲われたんだ。どうしてあんな気持ちになってしまったのか、未だに分からないんだ』
・『君のプレゼンは漠然としていて、全く理解できないんだ。一体アピールポイントはどこにあるんだ?もう1回聞かせてくれないか?』
「漠然」の例文では、実際にビジネスシーンでも使われる機会があります。

プレゼンや説明する場面で言っている内容のポイントが不明瞭で理解に苦しむような時に出てきます。

まとめ

まとめ

ここまで「茫漠」「漠然」の意味や違いを説明してきました。

この2つの解釈はかなり似ていますが、「茫漠」は日常生活やビジネスの場面で使われる機会は多くはありませんが、言葉の幅を広げる意味ではしっかりと確認しておいてください。