この記事では、「戦法」と「戦術」の違いを分かりやすく説明していきます。
戦いにまつわる言葉を、正しく学んでいきましょう。
「戦法」とは?
戦法(せんぽう)とは、戦い方のこと。
どのような手を打てば勝てるようになるか、考えたものです。
スポーツの試合や戦争のシーンで、ライバルに勝利するための秘策が「戦法」になります。
「戦法」という言葉を分解してみると「戦うための方法」と訳せます。
方法というのは、目的達成のための手段のこと。
どのようなやり方をすれば、勝利に近づけるか想像することです。
敵をあっと言わせるためには、その場の思い付きだけでは打ち勝てないもの。
どんな手を使えばいいのか考えて、導き出していくものが戦法です。
「戦術」とは?
戦術(せんじゅつ)とは、戦うための具体的なステップのこと。
成功を収めるための駆け引きをあらわします。
目的を叶えるために、どう行動していけばいいのか定めたものが戦術です。
そもそも「戦術」という言葉は「戦うための術」とあらわせます。
「術」には「仕事のやり方」という訳もあります。
そのため仕事の具体的な目標を掲げて、そこにチーム一丸となって進むこと、そのやり方を戦術といっています。
「術」には「その人の能力」という意味もあるので、それぞれのメンバーの持ち味を活かしながら、チーム全体が強くなっていくことも戦術といっています。
ちなみに「人海戦術(じんかいせんじゅつ)」という用語がありますが、これは多くの人が順番に登場して仕事を成し遂げていくことです。
団体戦の大切さを説いているのが「戦術」になります。
「戦法」と「戦術」の違い
どちらも戦いにまつわる用語です。
「戦法」と「戦術」の違いを、分かりやすく解説します。
・ビジネスは戦術
どちらも大きな市場で、自分の力を最大限に発揮していくときに使われます。
戦うための方法、戦うための術という意味合いがあります。
戦法は戦争やスポーツの試合で、敵に勝っていくためのシナリオを指します。
一方で戦術は戦争やスポーツの試合はもとより、ビジネスのやり方に対しても使われます。
戦術には「個々の得意分野を引き出しながら、良い結果に導いていく」というニュアンスも含まれています。
そのため上司が部下の得意不得意を見極めたうえで采配していくことも戦術といいます。
ちなみに戦法も戦術も細かい手段を述べたものですが、これよりさらに大きいものに「戦略」があります。
戦略は進むべき方針を示したもの。
そのため戦略に基づき、進めていくのが戦法と戦術です。
まとめ
「戦法」と「戦術」の違いを分かりやすくお伝えしました。
戦法とは戦うための秘策や方法のこと。
どうしたら相手に勝てるのか、策を練ることです。
そして戦術は戦うための技ややり方のこと。
良い結果をもたらすための、手段や方法をあらわします。
仕事やスポーツで勝利をおさめるためには、無鉄砲に動くことは避けたいもの。
冷静な判断や下準備をしておくと、段取りよく物事を進めていけます。