この記事では、「格助詞」と「副助詞」の違いを分かりやすく説明していきます。
文法の違いを勉強していきましょう。
「格助詞」とは?
格助詞(かくじょし)とは、文節と文節の間にある助詞のこと。
おもに名詞の後について、文をおぎなう働きをしています。
「が・に・の・にて・して・より・から」などが格助詞の例です。
格助詞は主語の一部になるほか、連体修飾語や並列、体言の代わりとして働きます。
例えば「先生がおっしゃった」の「が」は格助詞です。
また「これは先生の本です」の「の」も格助詞になります。
格助詞は、体言つまり名詞のあとに続きます。
例えば「先生・おっしゃった」というと少し怪しい日本語になってしまいます。
文節と文節の間に言葉をおいて、意味をととのえる働きをしています。
「副助詞」とは?
副助詞(ふくじょし)とはさり気なく、文をおぎなう働きをしている助詞です。
副には「付け足す・助ける」という意味があって、おもに文に添えられている助詞になります。
副助詞の主な語には「まで、など、こそ、でも」があります。
また「は・も」も副助詞に含まれます。
例えば「明日こそ勉強する」の「こそ」は副助詞。
「私でも出来る」の「でも」も副助詞です。
副助詞は強調や程度、限定などの意味を強める役割があります。
前の名詞の働きを強めたり、他と同じであることをアピールしたりします。
話し手の気持ちに寄りそう役目があるのが副助詞です。
「格助詞」と「副助詞」の違い
どちらも助詞の違いですが、学び方が難しく思えます。
「格助詞」と「副助詞」の違いを、分かりやすく解説します。
・基本は「格助詞」から 格助詞も副助詞も、助詞のひとつです。
ちなみに助詞はこの他にも、終助詞と接続助詞があります。
どちらもテストで出やすいので、覚えておきたいです。
格助詞と副助詞を見比べたとき、理解しやすいのは格助詞です。
まず格助詞は、体言の後につきます。
「青い鳥が鳴いた」の「が」などがその一例です。
そして副助詞は「今日こそ勉強する」の「こそ」や「昼まで勉強する」の「まで」を伝えます。
また副助詞で覚えておきたいのが「は」です。
「彼女は歌がうまい」の「は」は副助詞です。
あるものを際立たせたい場合、または強調させたいシーンで副助詞の「は」は用いられています。
助詞には色々な種類がありますが、まずは色々な文を読みながらパターンを覚えておくと、次第に頭に入りやすくなります。
格助詞の方が分かりやすいので、基本は格助詞をおさえて、残りの時間を副助詞にまわすと効率的です。
まとめ
「格助詞」と「副助詞」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも助詞のひとつです。
格助詞とは体言の後に付いて、文をおぎなう働きをします。
そして副助詞とは、強調や限定など「語彙を強める働き」もある助詞です。
格助詞には「が・に・の・にて」があります。
そして副助詞には「まで、こそ」があります。