「壮挙」と「快挙」が意味する行いには、どのような違いがあるのか。
この記事では、「壮挙」と「快挙」の違いを分かりやすく説明していきます。
「壮挙」とは?
「そうきょ」と読む「壮挙」には、こちらが見習いたいと思うほどの立派な振る舞いを意味する言葉です。
そして、「壮挙」には、壮大で意欲的な計画、また、その実現といった意味もあります。
「壮挙」の「壮」は、壮大や壮絶、壮観などにも使われる漢字で、「壮」自身に、勇ましい、さかん、大きくて立派といった意味があります。
また、「拳」は、拳銃や拳法などにも使われる漢字で、「拳」自身に、うやうやしいさまといった意味があります。
この2つの意味を持つ漢字が組み合わさり、大きくて立派、意欲的な計画といった意味となります。
これは、達成が困難な偉業とも言える計画となります。
「壮挙」の使い方
「壮挙」は、「成し遂げる」といった言葉と一緒に用いられます。
また、失敗に終わった場合は、単に失敗に終わるといった使い方ではなく、「壮挙は空しく失敗した」といった形で用いられます。
「快挙」とは?
「かいきょ」と読む「快挙」には、胸をすくような、素晴らしい行為、痛快な行動といった意味があります。
例えば、大きな賞を受賞したことや大勝利を収めたこと、などが「快挙」となります。
「快挙」の「快」は、快適や快調、快活などにも使われる漢字で、「快」自身にも、喜ばしい、気持ちが良い、といった意味があります。
その意味からも、「快挙」が非常に素晴らしい行為、行動を意味する言葉なのかということがわかります。
「快挙」の使い方
「快挙」は、「快挙を達成する」や「快挙を成し遂げた」、「快挙をなす」といった使い方に加え、「一大快挙」や「前例のない快挙」、「歴史的快挙」などといった言葉もあります。
「壮挙」と「快挙」の違い
「壮挙」の行いは、壮大で意欲的な行いを意味し、「快挙」は、胸をすくような素晴らしい行いを意味します。
「壮挙」の場合、壮大である必要がありますが、「快挙」の場合、その規模の大きさは関係ありません。
小さな規模のことであっても、素晴らしい行為であれば、「快挙」と言えるといった違いがあります。
「壮挙」の例文
・『彼は、単独で太平洋横断という壮挙を成し遂げた』
・『あなたの壮挙には、本当に尊敬いたします』
・『ケガから復帰した選手が1位に返り咲くといった壮挙を成し遂げました』
・『残念ながら、世界一周という彼の壮挙は空しく失敗した』
「快挙」の例文
・『歴史的快挙を達成した瞬間に立ち会うことができ光栄です』
・『息子が世界新記録達成の快挙を成し遂げました』
・『3年連続優勝といういまだかつてない快挙を達成した』
・『今回の大会は、前例のない快挙と言えるのではないでしょうか』
まとめ
以上が「壮挙」と「快挙」の違いです。
規模の大きさや達成したときの感じ方といったことに違いがあるため、適した使い分けが必要です。