この記事では、「喪失歯」と「欠損歯」の違いを分かりやすく説明していきます。
歯医者さんに行く前に、チェックしておきましょう。
「喪失歯」とは?
喪失歯とは、失ってしまった歯のこと。
虫歯や歯周病などによって、もとある歯が抜けてしまった状態をあらわします。
学校の検診では三角のマーク(△)で記入されます。
永久歯でありながら、抜けてしまった歯が喪失歯です。
喪失歯はお子さんの歯に対して使うことが多いですが、もちろん大人であっても起こりえる問題です。
年齢を重ねるにつれて歯の根もとに「プラーク」という歯垢がたまりやすくなります。
その結果、炎症が起きて歯が抜けてしまうことがあります。
喪失歯があると見た目が気になるほか、食べ物をおいしく感じられずストレスを感じやすくなります。
日々のケアをしながら、喪失歯を生み出さないよう気を付けたいものです。
「欠損歯」とは?
欠損歯とは、本来あるはずの永久歯がないこと。
先天的な問題で、生えるべき場所に生えてこない歯を指します。
このような歯を「先天性欠損歯」といっています。
欠損歯ができてしまう理由は、まだよく分かっていません。
ただ歯の元になる歯胚やそのほかの細胞が上手くつくられないことが、原因のひとつではないかと考えられています。
もともと永久歯の数は、親知らずを含めて32本、含めないと28本あります。
ある程度の年齢になってもこの本数がない場合は、欠損歯の疑いもあります。
たとえ欠損歯だったとしても心配しすぎることはありませんが、すき間が気になる場合は矯正治療をおこない様子を見ていきます。
気になる方は、歯医者さんに相談してみましょう。
「喪失歯」と「欠損歯」の違い
どちらも、歯の状態をあらわします。
「喪失歯」と「欠損歯」の違いを、分かりやすく解説します。
・抜けてしまった「喪失歯」もともと無い「欠損歯」 いずれも歯科検診で指摘される、歯のメカニズムです。
喪失歯は虫歯や歯周病など、何らかのトラブルで抜けてしまった歯のこと。
学校検診では「虫歯で抜けた永久歯」を指します。
そして欠損歯は先天性欠損歯と呼ばれていて、生まれつき生えてこない歯をあらわします。
乳歯が抜けても、その箇所にずっと永久歯が生えてこないようであれば欠損歯の可能性があります。
「喪失歯」と「欠損歯」は、決して好ましい状態の歯ではありませんが、それでも現状を良くしていくための対策は施していけます。
かみ合わせや歯並びが気になる場合は、ブリッジやインプラント、矯正などの治療をおこなっていきます。
最新の技術をうまく取り入れながら、話しやすい歯、食べやすい歯を手に入れていきましょう。
まとめ
「喪失歯」と「欠損歯」の違いを分かりやすくお伝えしました。
喪失歯とは虫歯や歯周病などのリスクによって、もともとあった歯が抜けてしまうこと。
失われてしまった歯をあらわします。
そして欠損歯は先天性欠損歯といい、歯の種がつくられず生えてこない永久歯を指します。
いずれも過度に心配することはありませんが、適切なケアでクオリティの高い生活を目指していけます。