車や機械などはいつでも動きを止められるようになっています。
それを「停車」と言いますか、それとも「停止」と言いますか。
この記事では、「停車」と「停止」の違いを分かりやすく説明していきます。
「停車」とは?
電車・バスなどが止まることを言います。
また、自ら止めるときにも使います。
道路交通法では、車両などが駐車以外で止めることです。
たとえば、人の乗降のためだったり、五分を超えない時間内で荷物を積卸したり、運転者がすぐに運転できる状態の場合は、駐車ではなく「停車」となります。
「停止」とは?
動いていたものが止まること、また自ら止めることを言います。
していたことをやめること、またやめさせるという意味もあります。
「停車」と「停止」の違い
「停車」と「停止」の違いを、分かりやすく解説します。
「停車」と「停止」は、動いていたものが止まる、また自ら止めるという意味では同じですが、動いているものは車両かそうではないかが違います。
「停車」は車両が「停止」している、させているときに使い、「停止」は車両も含め動いているもの全てに使えます。
また、物体が動いているときだけではなく、制度など物体以外のものの働きをやめるときにも用います。
また、道路交通法では、「一時停止」はすぐに発進できるように準備している「停車」となり、通常の「停車」とは少し異なります。
そのため、駐停車禁止表示内でも赤信号の「停車」は「一時停止」とみなされ、表示内でも「停車」できます。
しかし、消防署前など停止禁止表示内では赤信号で待っているときもそこでは「停車」できません。
「停車」の例文
「停車」の例文を紹介していきます。
・『私は停車していただけで、駐車はしていません』
路上駐車すると注意されることがありますが、しっかりと左に寄って数分の「停止」であれば問題ないでしょう。
・『あなたは駅のロータリーで停車して待っていてください』
人を車で迎えに行くときなど、運転手が車を「停車」した状態で待つことが多いでしょう。
・『彼女は子供に、電車がきちんと停車するまで歩かないよう注意しました』 揺れる車内ではバランスを崩しやすいので停車するまで待ちましょう。
「停止」の例文
「停止」の例文を紹介していきます。
・『私は財布を落とし、しばらく思考停止しました』
思考など、動く物体ではなくても使えます。
・『あなたはそこの道路で一時停止するのを忘れましたよね』
一時停止違反すると、罰金または三か月以下の懲役に処されます。
・『彼は部屋が暖かくなってきたのでエアコンの停止ボタンを押しました』
ほとんどの機械には動きを止められる機能が付いているでしょう。
まとめ
「停車」と「停止」は動きを止めるという意味では同じですが、対象が車両であるかどうかが違います。
「停車」は車両のみですが、「停止」は車両も含めた動く物体、物体以外のものをやめるときにも使えます。
「一時停止」をしなければならない場所で「停車」しなかった場合は、警察の取り締まりにあうでしょう。
徐行ではなくしっかりと「停車」し、安全確認する癖をつけ、思考は「停止」しないように集中して運転しましょう。