この記事では、環境への配慮で違いが注目される「ハイブリッドカー」と「電気自動車」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ハイブリッドカー」とは?
エンジンとモーターによって走る車で、最近はガソリンエンジンで発電してモーターを回して駆動するスタイルが主流となっています。
この方式はモーターを二つ以上使用するものもありますが、燃費に優れています。
なお、高速巡航時にエンジンを使うものとそうでないものがあります。
また、プラグインハイブリッドカーは家で充電が可能となっており、電気のみの装甲も可能です。
1モーター式のハイブリッドカーはエンジンがメインとなっており、2モーター式のハイブリッドカーのモーターよりも低めの出力のモーターによってエンジン始動時をモーターでサポートするなどして燃費を向上させるというものでマイルドハイブリッドなどとも呼ばれ、低価格な点と製造テクノロジーがあまり要求されないことがメリットですが、2モーター式より燃費は劣ります。
ハイブリッドカーは燃費に優れてはいるもののガソリンを燃焼するためCO2を発生すると考えられ、今後は電気自動車や水素を燃料として電気で走る燃料電池車に取って代わるとされています。
ハイブリッドカーの排ガスの有害物質に関しては90年代の車と比較して非常に低下しているものの排出はされています。
「電気自動車」とは?
バッテリーに蓄電した電気で走る自動車で、今後多くのメーカーが製造していく方式となっています。
航続距離がバッテリーの容量と数に比例しており、航続距離が長いほど高価格になりやすい傾向があります。
ただし高出力であれば同じバッテリーでも航続距離は短くなり高価になります。
航続距離の長さがネックといえ、充電も70%程度の急速充電に30分かかることから、長距離移動はガソリンのほうが上です。
排ガスは全く出ず、CO2に関しては発電所のシステムに依存され、クルマそのものから直接排出されない点がメリットで、夜間電力を活かすことも可能です。
ただし、電気自動車の普及度が上がると発電所の増設が必要であるとされています。
日産がe-powerというシステムの車を電気自動車と称していますが、ガソリンエンジンを搭載し、エンジンを常に動かして走行しているため、厳密には電気自動車とは言い難いでしょう。
「ハイブリッドカー」と「電気自動車」の違い
「ハイブリッドカー」と「電気自動車」の違いを、分かりやすく解説します。
ハイブリッドカーはガソリンを給油する必要があるのが特徴で、電気自動車はコンセントから充電して走ります。
ハイブリッドカーはエンジンとモーターを搭載していますが、電気自動車は駆動装置はモーターのみです。
ただし価格は2021年現在ハイブリッドカーのほうが明らかに安く、航続距離もハイブリッドカーの方が長くなっています。
まとめ
CO2と排ガスが出るハイブリッドカーと、CO2と排ガスは発電所の能力に依存する電気自動車という違いがあり、サイズ差なども含め最近のハイブリッドカーの方が環境負荷がトータルで少ないという見方もありますが、EUを中心に今後の自動車生産は電気自動車に舵を切っています。
これは環境問題の面だけでなく、EU系メーカーはハイブリッドカーに注力しなかったという技術的な面も背景にあると考えられます。