この記事では、「温血動物」と「冷血動物」の違いを分かりやすく説明していきます。
「温血動物」とは?
温血動物とは、おんけつどうぶつという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、あたたかいけつえきといった意味の温血の漢字に、いきものといった意味の動物の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ温血動物は、体温調節機能を備えていて外気温に関係なく、ほぼ一定の体温を維持出来る動物を表すのです。
「温血動物」の使い方
温血動物は、気温が変化してもある程度体温を維持出来る動物に対し使われる言葉となっています。
例えば外気が低い場合、温血動物は体内のメカニズムとして体内熱を生じさせて出来るだけ体温を維持しようとするのです。
ほ乳類や鳥類がこの温血動物に属しているので、こういった動物達に対してこの言葉が使用される事になります。
ただしあくまで体温を維持しようとする機能があるだけで、極寒の地等でも必ず体温が維持出来る動物という訳ではありません。
「冷血動物」とは?
冷血動物とは、れいけつ動物という読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、冷たいけつえきや人間らしい温情が欠けているといった意味を持っている冷血の文字に、生物といった意味を有する動物の文字を加える事で完成した言葉です。
そのため冷血動物は、体温調節機能がなく外界の温度に応じて体温が変化する動物や、薄情だったり冷酷な人を罵る際に使用される言葉だったりします。
「冷血動物」の使い方
冷血動物は、体温調節機能を持たない動物を表現する際に、用いられる事が多い言葉です。
冷血という言葉が使用されているものの、常に血液が冷たい訳ではなく、環境に応じて血液の温度を変化させる動物を表現する言葉となっています。
なので外気温が低下すると、その温度に合わせて体温も下げるという生き物である事から、冷血動物は変温動物という呼び方もされたりするのです。
ちなみにほ乳類と鳥類を除いた動物は、この冷血動物に含まれています。
「温血動物」と「冷血動物」の違い
温血動物と冷血動物の文字を並べて比較してみると、直ぐに最初の文字が温と冷という明らかな漢字の違いを見出す事が可能です。
ただし残りの3文字は同じ文字が使用されており、どちらも動物を表す言葉として使われている点がややこしい所だったりします。
とはいえ最初の文字の違いで、表す意味合いにも明確な相違点が生じているのです。
まず温血動物は、体温調節機能を持ち外気温が変化してもほぼ一定の体温を維持しようとする動物の事を表します。
一方の冷血動物は体温調節機能がなく、外気温に応じて体温を変化させる動物を示す言葉として用いられているのです。
まとめ
2つの言葉は、4文字中3文字が同じ漢字を使用しており、どちらも動物を示す言葉として使用されています。
ですが最初の文字が温と冷というまるで違う意味を持つ言葉なので、表現する意味にも分かり易い違いが生じているのです。
ちなみに温血動物は、体温調整機能を有していて外気温の変化にある程度対処しながら、体温を維持しようとするほ乳類や鳥類を表す言葉となっています。
対する冷血動物は、逆に体温調節機能を持っておらず、外気温に応じて体温自体を変化させる動物を示す言葉です。