「虚偽」と「不実」の違いとは?分かりやすく解釈

「虚偽」と「不実」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「虚偽」「不実」の違いを分かりやすく説明していきます。

「虚偽」とは?

「虚偽」とは?

「虚偽」とはそれが事実とは異なると知っていながら、それがさも事実であるかのように見せかけることです。

なんらかの知識であったり、事件などの事情について聞かれた時に、あえて嘘を伝えることが「虚偽」になります。

中身がない事を表す虚と、うそいつわりを意味する偽が組み合わさっている言葉なだけあり、「虚偽」は実態を伴っていません。

本当のことのように聞こえる内容であっても、「虚偽」は事実無根の嘘です。

またそれが間違っていると理解している上で、相手を騙すためにわざと嘘を相手に伝えることなので、「虚偽」は大なり小なり悪意を持って行われます。

相手を騙すため、相手に間違った認識を与えるために、自分は真実ではないことを知った上で、相手には真実のように思わせるためにつく嘘が「虚偽」です。

「不実」とは?

「不実」とは?

「不実」とは事実ではないことや、いいかげんなことを指す言葉です。

情報を伝える時に手を抜いた説明をしていたり、相手に伝えるべきことの一部や大部分を伝えず説明不足なこと、聞かれたことに対してしっかりと事実を認識していないのに当てずっぽうで答えることなどが「不実」になります。

「不実」は事実を正確に伝えられていないことではありますが、必ずしも嘘とは限りません。

それを伝えた本人が聞かれた事柄に大した興味を持っていなかったせいで、間違ったことを事実として認識していてそれを伝えた可能性もあります。

そうではなくとも、伝えるべき重要なことを伝えていないだけで、伝えた内容自体は事実であることも多いです。

悪意のあるなしに関わらず、いい加減だから説明不足であったり、事実だという確証がない、いい加減で本当は事実と異なっていた情報が「不実」になります。

「虚偽」と「不実」の違い

「虚偽」と「不実」の違い

「虚偽」「不実」の違いを、分かりやすく解説します。

「虚偽」はそれが事実とは異なっていると認識した上で伝える嘘偽りのことで、「不実」は事実とは異なるいい加減な情報のことです。

「虚偽」は必ず嘘ですが、「不実」は説明不足なだけで伝えたことは事実であったり、雑な説明の結果事実と異なる認識を持たれた結果ということもあるので、嘘とは限りません。

また「虚偽」は必ず悪意を持って行われますが、「不実」は悪意から行われることもあれば、悪意なく行われることもあります。

「虚偽」は相手に信じ込ませるために十分な形を作って嘘を伝えるのに対し、「不実」は情報を不十分な形で伝えることが多いというのも両者の違いです。

まとめ

まとめ

「虚偽」「不実」はどちらも結果として事実とは違うことを教えられることですが、相手からすれば「虚偽」は最初から嘘だとわかっている事柄を教えること、「不実」は説明不足だったりいい加減な情報を教えることという違いがあります。

「不実」は情報の説明に不誠実なせいで説明不足だったり、裏付けが取れていないだけで、悪意なく「不実」な伝達がされることもあることも覚えておきましょう。