「ハレーション」と「フレア」の違いとは?分かりやすく解釈

「ハレーション」と「フレア」の違い専門用語・業界用語

時々、ドラマや映画などで、夏の暑さや眩しさを表す表現として、画面に白い光が現れることがあります。

蝉の声などが音声としてかぶるともう、これは夏だと思います。

この白い光は「ハレーション」とか「フレア」と呼ばれるものですが、実はこの2つは違うものなのです。

この記事では、「ハレーション」「フレア」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ハレーション」とは?

「ハレーション」とは?

「ハレーション」とは、英語の「hallation」のことで、写真や映像などで、強い光がカメラの内部に入って反射することで、フィルムが本来の光の強さよりも強く感光してしまう現象のことです。

結果として、写真の光源の周りに白い靄のようなものが発生してしまいます。

従って、本来はフィルムカメラでしか発生しない現象ですが、「フレア」と混同して使、デジタルカメラでも使われています。

もともと「hallation」は、「後光」を表す「hallo」が語源になってい流ので、「ハレーション」も後光のような形になることもあります。

「フレア」とは?

「フレア」とは?

「フレア」とは、正式には「レンズフレア」で、英語の「lens flare」のことえです。

「レンズフレア」とは、カメラのレンズに太陽光のような強い光が入って内部て屈折を繰り返すことで、本来は光っていない部分にまで光が漏れる現象のことです。

「flare」と言う言葉が、もともと「炎がメラメラと燃えている」様を表現する単語なので、同様に光の周りに炎野湯なものが現れる場合もあります。

また、状況によっては全く別の場所に光が現れ、動画の場合はその光が移動するような場合もあり、「ゴースト」と呼ばれます。

「ハレーション」と「フレア」の違い

「ハレーション」と「フレア」の違い

「ハレーション」「フレア」の違いを、分かりやすく解説します。

これらの2つの現象は、写真や映像において、実際には存在しない白いもやや光のようなものが写り込んでしまうと言う現象を表していると言うことでは同じです。

しかし、そもそも現象が起きる原理が違います。

すなわち、「ハレーション」「レンズから入った強い光が、内部で反射してフィルムをなんども感光させる」ことで、「レンズフレア」「強い光がカメラの内部に入って本来は暗いところまで漏れ出してしまう」ことです。

つまり、「ハレーション」はフィルムカメラでしか起きませんが、「レンズフレア」はフィルムでもデジタルでも起きます。

「ハレーション」の例文

「ハレーション」の例文

「ハレーション」の例文は以下のようになります。

・『太陽が写真に入ったことで、強いハレーションが起きてしまいました』
・『新しく来た人の個性によってみんなの心にハレーションが起きてしまいました』

「フレア」の例文

「フレア」の例文

「フレア」の例文は以下のようになります。

・『夏を表す表現としてフレアはよく使われています』
・『ゴーストはレンズフレアの一種として認識されています』

まとめ

まとめ

この記事では、「ハレーション」「フレア」の違いを、解説してきました。

ここまで説明したように、もともとは全く違った原理で起こるこの2つの現象が、多くの人に同様のものだと思われていて、さらに映像の表現方法としても混同して呼ばれているようです。

また、歌の歌詞に登場するのは、圧倒的に「ハレーション」の方が多いのですが、これはこの言葉のキラキラした感じが何かの比喩として使うのに非常に適しているからでしょう。