「基本設計」と「実施設計」の違いとは?分かりやすく解釈

「基本設計」と「実施設計」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「基本設計」「実施設計」の違いを分かりやすく説明していきます。

「基本設計」とは?

「基本設計」とは?

基本設計とは、きほんせっけいという読み方をすべき事です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば直ぐに分かる事でしょうが、行動や方法等の拠り所となるものといった意味の基本の漢字に、建造物の工事等で予め計画を図面に示すといった意味の設計の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ基本設計は、建築等の設計過程で、条件に適合する様に基本的な事項を決めた上で図面や仕様を製作する事を表すのです。

「基本設計」の使い方

基本設計は、建物を建築する際等にその基本的な流れを図面や仕様として作成する事に対して使われる言葉となっています。

この基本設計は建築用語として使用される事が多く、工事を行う際の大まかな流れを設計図としてまとめたりする事を、表現する言葉として使用されているのです。

もっとも建築用語としてだけ使われる訳ではなく、ITの分野でシステムを構築する際に、まずは基本設計が行われていたりします。

「実施設計」とは?

「実施設計」とは?

実施設計とは、じっしせっけいという読み方をすべき言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、計画等を実際に行うという意味を持っている実施の文字に、計画を立てる事や立てた計画等を意味を有する設計の文字を加える事で完成した言葉となっています。

以上の事から実施設計は、工事の実施や工費の内訳明細書が作成出来るレベルにまで設計図を明細化する作業を示すのです。

「実施設計」の使い方

実施設計は、実際に工事を実施可能な段階まで図面を明確化する作業に対して用いられる言葉となっています。

大まかな作業の流れを図面化したものを、もっとブラッシュアップさせる事で、工事が実行可能なレベルにまで引き上げる事に対して、この言葉が使用される事が多いです。

「基本設計」と「実施設計」の違い

「基本設計」と「実施設計」の違い

基本設計と実施設計の文字表記を並べて見比べれば即座に、最初の2文字が基本と実施という漢字の違いがある事に気付く事が出来ます。

ただしその後に続くのは、設計という同じ漢字であり、どちらも設計に関連した意味を所有している点がややこしい部分です。

所が基本と実施という言葉通り、表す意味合いには違いが生まれています。

まず基本設計は、主に建築を行う際に大まかな作業の流れを決めて、図面や仕様を作成する事を表す言葉です。

一方の実施設計は基本設計に基づいて、実際に工事が実施出来る様になる様に、設計図等を明確化して行く作業を示します。

まとめ

まとめ

2つの言葉は、どちらも設計という同じ漢字が使われており、主に建築等の設計に用いられる言葉です。

ですが最初の2文字に漢字の違いがあるため、その違いにより表現する意味の相違点を見出す事が出来ます。

ちなみに基本設計は、建築や都市計画等の設計過程で、文字通り基本的な事項を決めて大まかな流れを図面や仕様にして行く事を表す言葉として使われているのです。

対する実施設計は、そんな基本設計をベースにして実際に工事が行える様になるまで、設計図を練り込んで行く作業に用いられる言葉となっています。