この記事では、「監督」と「製作総指揮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「監督」とは?
「監督」とは人の集まりやグループ、組織を取り締まり指示を出す人や、そうした管理をすることです。
映画における「監督」の場合は、撮影現場に直接立ち会い、俳優の演技や演出、カメラワークなどが適しているか、良い映像が撮れているかを確認しながら撮影を進め、ダメそうであればより良くするために俳優やスタッフたちにああしろこうしろと指示を出す人が「監督」になります。
そのため映画の出来は、どのような俳優が出演しているかよりも、誰が「監督」として製作現場を取り仕切っているかが重要です。
映画「監督」は撮影の前から、撮影時の人員や脚本家、俳優を誰にするかなどをプロデューサーと相談することもあります。
ただしこれは撮影を任せる人のやりやすいようにした方がいい作品が撮りやすいと、本来それらを決める人が判断することが多いからです。
本来そういった企画段階からの進行は、「監督」の仕事ではありません。
「製作総指揮」とは?
「製作総指揮」とはそれを製作するにあたって、全面的な指揮を取る人です。
エグゼクティブプロデューサーとも呼ばれ、その製作における最高責任者と言えます。
「製作総指揮」の仕事は撮影前から始まり、映画であればまずどのような作品を撮るか、脚本家には誰を選び、出演する俳優は誰が良いか、そして撮影を行うスタッフや「監督」を誰にするかを決めるのも「製作総指揮」です。
また製作に関わる人を選ぶだけが仕事ではなく、それぞれのシーンはどこでなら撮影でき、誰に撮影許可を撮るか、スケジュール調整をどうするかなど、非常に多岐に渡ります。
実際にはそれぞれ別のスタッフと相談しながら決めるので、独裁的に全てを一人でまとめる必要はありませんが、製作するために必要なあらゆることを指揮しなければいけない、重大なポジションが「製作総指揮」です。
「監督」と「製作総指揮」の違い
「監督」と「製作総指揮」の違いを、分かりやすく解説します。
人々の集まりを取り仕切り指示を出し現場を管理する事や人が「監督」で、作品を製作するに当たり様々なことを決定する最高責任者が「製作総指揮」です。
「監督」の仕事は製作現場を取りまとめて製作を進めることですが、「製作総指揮」は「監督」を含めたスタッフ選びやスケジュール調整など、製作に関わるあらゆることをまとめて支持を出す必要があります。
ただし「監督」は撮影時には必ずその場に居合わせ、「監督」が作品に関わらないことはありえませんが、「製作総指揮」は制作会社の社長などが「監督」の好きにやらせるために名前を貸すだけで、実際に作品作りに関わらないこともありえます。
まとめ
「監督」は製作現場を取り仕切る人であり、「製作総指揮」は製作を企画段階から完成に至るまで取り仕切る立場の最高責任者と考えれば、違いがわかりやすいでしょう。
作品の出来は「監督」の手腕が重要ですが、製作がスムーズに進むかは「製作総指揮」の手腕が重要になります。