この記事では、「拝借」と「借用」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た印象のある、この2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「拝借」とは?
「拝借」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「拝借」は、「はいしゃく」と読みます。
「拝借」は、「借りることをへりくだっていう語」という意味があります。
「借りる」という言葉を、自分の立場を下にしながら、相手に言う場合、「拝借」という言葉を使うことになります。
例えば、仕事上の良いアイデアが浮かばないことがあるかもしれません。
このような場合、同僚に相談することがあるでしょう。
この場合、普通なら「知恵を貸してほしい」などと言うかもしれません。
しかし、相手が目上の人などの場合は、へりくだり「お知恵を拝借したい」などと言います。
また、義父から本を借りたことを言葉にするとき、へりくだって表現した方が適切かもしれません。
この場合は、「義父の家に遊びに行き、本を拝借した」などという文章を作ることができます。
「借用」とは?
「借用」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「借用」は「しゃくよう」と読みます。
「借用」は、「借りて使うこと。
使うために借りること」という意味があります。
何かを借りて使ったり、使うために何かを借りる時に、「借用」という言葉を使ってみましょう。
例えば、小説を書こうとするとき、友達のエピソードなどを盛り込む場合は、エピソードを借りて使うと言えます。
そのため、「友達のエピソードを借用して、小説に書いた」などという文章にできます。
また、デートでしていくための腕時計を友達から借りる時、「友達に腕時計を借用して、デートに行く」などという文章を作ることができます。
さらに、プレゼン用の原稿を作るため、資料室で本を借りて使う場合、「プレゼン用原稿の作成のために、資料を借用する」などという文章にできます。
このように、借りて使うような場面で、「借用」という言葉を使ってみましょう。
「拝借」と「借用」の違い
「拝借」と「借用」の違いを、分かりやすく解説します。
「拝借」は、「借りることをへりくだっていう語」という意味があります。
一方で、「借用」は、「借りて使うこと。
使うために借りること」という意味があります。
このように、「拝借」と「借用」は、「借りること」という共通した意味があります。
ただし、「拝借」は「借りる」をへりくだっていった言葉なのに対して、「借用」は、へりくだっておらず、また「使うために借りる」という意味の違いがあります。
何かを借りる時に、目上の人が相手で、へりくだったほうがいい場合は「拝借」という言葉を使い、使うために借りる場合は「借用」を使うようにしましょう。
まとめ
「拝借」と「借用」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、微妙な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。