みなさんは「いよかん」と「みかん」がどのような果物かご存知でしょうか?
この記事では、「いよかん」と「みかん」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いよかん」とは?
「いよかん」は漢字で書くと「伊予柑」となります。
ここの「いよかん」は、明治19年に山口県阿武郡東分村の中村正路氏の農園で発見されたみかんの一種で偶発的に生まれた果実。
当初は「穴門(あなど)みかん」と呼ばれていたのですが、明治22年に松山市の三好保徳氏が原木を購入してて愛媛県に導入。
苗木を育成して近隣の農家に配り栽培が本格化したのです。
「いよかん」の特徴は皮が若干厚めで艶のある濃い橙色で比較的にむきやすい点が特徴です。
柔らかい果肉で多汁の甘味酸味ともバランスよくて濃厚な味わいも人気です。
香りも高い点も特徴的です。
「みかん」とは?
「みかん」は漢字で「蜜柑」と書きます。
この「みかん」は「ミカン科ミカン属の植物であり、その植物の実部分のこと」を指しています。
日本で「みかん」と言えば、温州みかんの実を指すことが大半でしょう。
「いよかん」と「みかん」の違い
では、ここで「いよかん」と「みかん」の違いを見て行きましょう。
どのような違いがあるでしょうか?「いよかん」「みかん」ともに柑橘系の果物ですが、柑橘系の果物の範囲を指しているのかで相違点が見られます。
「いよかん」は「皮が分厚く種が大きくて、酸味と甘みが強くなっているみかんのこと」を指しています。
「いよかん」の「伊予」は原産地の地名であり愛媛で作られており、みかんの中でも大きいサイズの1つでグレープフルーツ程度の大きさとなっています。
一方の「みかん」は「みかんの全種類の総称」で。
この中に「いよかん」も含まれています。
他には「はっさく」「甘夏」「温州みかん」などが有名なみかんとして挙げらのです。
「いよかん」の例文
ここで「いよかん」の例文を見て行きましょう。
具体的には以下のような文章が挙げられます。
・『ウチの農協はいよかんが主力の商品となっている。しかし、現在では作る農家が減っているのが悩みの種だ』
・『いよかんが好きな人はかなり多い。あの酸味の効いた味がとてもいいのかもしれません』
「いよかん」は若干酸味のある味がいいと言う人も少なくありません。今では愛媛県を代表する特産物と言ってもいいでしょう。
「みかん」の例文
続いて「みかん」の例文を見て行きましょう。
使い方としては以下のようなものがあります。
・『私の華族はみかんが大好きだ。寒い季節にこたつの中に入って食べるのがいい』
・『今年のみかんは天候が良くて非常に甘味のあるものになった』
「みかん」はやはりこたつの中に入って食べるのが風物詩の1つかもしれません。
まとめ
ここまで「いよかん」と「みかん」の意味や違いを説明してきました。
身近にある果物の1つなので、ここでどのようなものなのかを知って食してみるのもいいでしょう。