「キャッシュリッチ」と「資産リッチ」の違いとは?分かりやすく解釈

「キャッシュリッチ」と「資産リッチ」の違い金融・経済

豊かな経済状況を指す言葉に「キャッシュリッチ」「資産リッチ」があります。

この2つはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「キャッシュリッチ」「資産リッチ」の違いについて解説します。

「キャッシュリッチ」とは?

「キャッシュリッチ」とは?

「キャッシュリッチ」とは、「流動性の高い資産を潤沢に保有していて豊かなこと」を意味する言葉です。

「リッチ」とは「豊かなこと」「経済的にゆとりのあること」などいわゆる「金持ち」を意味します。

「キャッシュリッチ」とはどのような種類の金持ちなのかを表す言葉であり、この場合は「キャッシュをたくさん保有していて豊かであること」を表しています。

「キャッシュリッチ」「キャッシュ」とは経済用語で「現金」を意味する言葉です。

使用することで財やサービスと取引可能なお金が「キャッシュ」であり現在は「預貯金や定期預金、電子マネーなど必要なときにすぐに現金化できる資産」と現金を合わせた「流動性の高い資産」「キャッシュ」としています。

「キャッシュリッチ」とは「流動性の高い資産を保有している金持ち」を指します。

金持ちの中には現金や預貯金をほとんど持たず投資に回す人や貴金属などに変えて保有する人もいますが、「キャッシュリッチ」はそのような人達ではなく現金や預貯金をたくさん持っている豊かな人や企業を表す言葉です。

「キャッシュリッチ」の使い方

・『キャッシュリッチはいざというときに現金を使える強みがある』
・『キャッシュリッチはインフレに弱い』
・『デフレがすすむほどキャッシュリッチは相対的に豊かになる』
・『キャッシュリッチなので財政的な不安は皆無である』

「資産リッチ」とは?

「資産リッチ」とは?

「資産リッチ」とは、「価値の高い資産を保有していて豊かなこと」を意味する言葉です。

一般的に「資産リッチ」とよばれるのは「高額な不動産物件を所有している人」です。

代々住み続けている家が地価高騰により資産価値が急騰するとそれまでの生活とはまったく変わらないのに帳簿上の資産だけが上昇し「資産リッチ」に仲間入りします。

不動産を貸し出して家賃収入を得ているのであれば不動産価格の上昇は家賃を値上げにつながり収入も増えますが、自宅として住んでいる家の価値が上がろうと下がろうと生活にも収入にも影響はありません。

資産により収入を得ている人もそうでない人も含め「高い価値を有する資産により豊かであること」「資産リッチ」といいます。

「資産リッチ」の使い方

・『相続した自宅が高騰し資産リッチになった』
・『資産リッチだからといって生活に余裕があるとは限らない』
・『資産を売る気のない人にとって資産リッチであるメリットはほとんどない』
・『資産リッチにとって税金や管理費用の負担は頭の痛い問題だ』

「キャッシュリッチ」と「資産リッチ」の違い

「キャッシュリッチ」と「資産リッチ」の違い

「キャッシュリッチ」「資産リッチ」の違いは「資産の流動性」です。

経済学においてある資産を現金に変えるときの変えやすさのことを「流動性」といいます。

「キャッシュリッチ」「資産リッチ」はどちらも経済的に豊かなことを意味しますが「キャッシュリッチ」が現金を中心とした流動性の高い資産をたくさん保有していることで豊かであるのに対し、「資産リッチ」不動産など流動性の高い資産の価値により豊かであることを意味するという違いがあります。

まとめ

まとめ

同じ金持ちでも「キャッシュリッチ」「資産リッチ」ではだいぶ実情が異なります。

どのような種類の資産をどんな形で保有しているのかに注目して区別してください。