この記事では、「マイナス金利」と「ゼロ金利」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マイナス金利」とは?
「マイナス金利」とは、預け入れによって元本を割り込む状態を表します。
2020年現在では、日本銀行がこれを実施しており、年率にして-0. 1%となっています。
つまり、10万円預け入れすると、1年後には99900円になってしまうことになり、このような金利を提示している先に好んで預け入れする人は居ないでしょう。
ただし、日本銀行は銀行の為の銀行なので、一般からの預け入れには対応していません。
つまり、各銀行が日本銀行に余剰分を預けることで利息が得られることがなくなった訳です。
「ゼロ金利」とは?
「ゼロ金利」とは、預け入れによって得られる利息分が全くないことの表現になります。
現在の銀行への預け入れでは、低いとは言え、この「ゼロ金利」ということはありません(普通預金で、大手銀行が軒並み年率0. 001%となっています)。
金融機関の利用において、この「ゼロ金利」となるのは、「当座預金」に預け入れをしているお金に対してです。
「当座預金」とは、法人のみがその口座を作ることができ、信用手形の発行や、証券口座としても利用できるといった「普通預金」との違いがあります。
その代わりに、この口座にある金額は利息の対象外となる為、文字通りの「ゼロ金利」という訳です。
「マイマス金利」と「ゼロ金利」の違い
「マイナス金利」と「ゼロ金利」の違いを、分かりやすく解説します。
簡単に表現すれば、「マイナス金利」は、預け入れをすると損になってしまうことで、「ゼロ金利」は、損にこそならないものの、増えもしない状態の表現、または逆に、利息が得られないことになります。
日本銀行がマイナス金利を実施しているのは、各銀行にそちらに預けることによる利息ではなく、一般へもっと貸し出すようにという意味から行ったものです。
これによって、「貸し渋り」といった状態がいくらか解消されたと考えられています。
「ゼロ金利」は、金融機関では「当座預金」に預け入れしているお金には利息が付かないので、これに該当すると考えていいでしょう。
その他にも、特別に借りられるお金がこの「ゼロ金利」(無利息)のことがありますが、返済はまた別の問題になるので、各返済日にはきちんと支払いを行わないといけません。
まとめ
「マイナス金利」と「ゼロ金利」は、このような違いになります。
一般で利用できる(預金する)口座や銀行が「マイナス金利」となることは考えられないので、その心配をする必要はありません