「中進国」と「新興国」の違いとは?分かりやすく解釈

「中進国」と「新興国」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「中進国」【ちゅうしんこく】と「新興国」【しんこうこく】の違いを分かりやすく説明していきます。

「中進国」とは?

「中進国」とは?

水道や電気などインフラが揃わない発展途上国よりも比較的所得がある人が住む国を「中進国」【ちゅうしんこく】と言います。

ほとんどの家庭にインターネットが行き渡り、学校にも通える先進国よりもまだ充実していない生活送る人もおり、平均的に庶民の暮らしの水準は低く、一人当たりのGNIは約1万3000米ドル以下の中所得者が多い国を指します。

この「中進国」に分けられるのが香港や韓国、シンガポールで、急速に工業化が進み、経済が発展したことで都市部だけではなく、地方に住む人も日々の食事に困らないようになっています。

そんな「中進国」で生産した電化製品や食材は主に先進国へと輸出されることがほとんどで、安価なものを生み出すだけの労働力が揃います。

「新興国」とは?

「新興国」とは?

先進国の日本や欧米に比べて経済水準は低いですが、成長性があるとみなされた国を「新興国」【しんこうこく】と呼びます。

中南米や東欧などこれからビジネス展開すれば先進国としても金儲けができる国として取引したいと思うところであり、エマージングカントリーとの呼び方もされています。

石油のとれる中東や、一年中栄養価の高い果物、野菜の採れる中南米などその気候と地形を活かしたものを安く輸出できるところに注目を集めるわけです。

これらの国をネクスト11やBRICsなどとグループで分けて、使える市場であることを表しますが、経済が不安定であったり、市場がうまく回らないなどのリスクがありますので、取引は慎重になる必要性を含んでいます。

「中進国」と「新興国」の違い

「中進国」と「新興国」の違い

「中進国」「新興国」の違いを、分かりやすく解説します。

主に、国民の所得が11万円以下の国民が多い国を「中進国」と呼び、半数以上の家庭では水道や電気が使えて、電化製品や服、日用品がくまなく揃えられます。

一方の「新興国」は成長性があるため、ゆくゆくは先進国になると期待される国をこのように呼び、世界から注目を集めて投資の対象になっています。

「中進国」の例

「中進国」の例

・『先進国から直接投資を受け入れて工業化しているのが中進国である』
・『ベトナムでは自動車産業によって発展途上国から中進国へと仲間入りした』
積極的に外資導入政策を進めている「中進国」では、先進国から投資を受けて人材の確保と技術力を高める努力しており、日本の自動車や電機メーカーがベトナムへ進出したことで遅れていた経済が進み、今では「中進国」として認められる国となっています。

「新興国」の例

「新興国」の例

・『新興国に賭けるハイクオリティ成長株式が話題を呼んでいる』
・『経済だけではなく、政治や軍事が急速に発展していれば新興国と呼ぶ』
これから経済活動が活発化するであろう「新興国」に投資して、成長したときは還元される株式ファンドが話題であり、未来ある国を応援する意味でも日本人が買うわけです。

なにも経済だけが発展しているからだけではなく、政治や軍事の分野の発展が著しい発展を成し遂げていることも「新興国」になるわけです。

まとめ

まとめ

国民の頑張りがあってこそ「中進国」になりますし、「新興国」へと発展していき、一人あたりのGNIも高くなっていくわけです。

世界では先進国の助けを受けながら発展途上国から「中進国」となり、将来は期待できる国として「新興国」となっていき、さらに発展すれば先進国へと駆け上がるわけです。